■【特集】不調と感じたら・・・実は、心と身体は全体で1つ。全体を見つめてみましょう。
大阪ではたらく運動指導者、
健康サポートプロジェクトの坂田純子です
■坂田 純子(さかた じゅんこ)
健康サポートプロジェクト・クリェイティブプランナー。
体操や企画を制作・監修しています。
関西を中心に運動指導者として活動中。
ウォーキングや健康体操、
生活習慣病予防、
呼吸器系・循環器系に有用性のある有酸素運動指導の専門家。
(→メディア関係・企業様にはこう紹介していただいています。)
■心と身体全体で1つ
たとえば、「右肩の筋肉が硬くなっている」場合、
わたし達は「右肩の筋肉が硬い」と局所的にモノを見ようとしますが、
実は左肩を見たとき、右より弱い可能性も考えられます。
どちらかに偏りがある場合、わたし達の姿勢も中心軸からずれてきて、
姿勢が変わることで内臓機能の位置や働きにも影響を与え、
次には、臓器へ運ばれる栄養が制限され、内蔵に負担をかけたり、
ホルモンのバランスや排泄の状態も変わってきたりします。
実は、局所的な痛みやコリは、局所的ではなく、
次々に影響を受ける筋肉や臓器があるということを考えなければなりません。
身体は全体で1つなのです。
また、心と身体も全体で1つであり、たとえば、何か嫌なことを考えたり、落ち込んだりすると、背中が丸くなってうつむくことはありませんか?
もしくは、身体が重い、足取りが重いと感じることはありませんか?
逆に楽しいことや嬉しかったことを考えると、背筋がシャキッと伸びて身体に心地のいい力が入りませんか?身体も軽やかになる経験はありませんか?
実は、こころと身体は1つであり、こころの状態を筋肉が素直に表現してくれているのです。
昔、ちょっとくさいメロドラマで恋人の死を知ったヒロインが、
ショックのあまり床に倒れこむなんてシーンがありましたが、
あれも心の状態を筋肉が素直に表現し、
筋肉の力のスイッチを切ったがために倒れこんでしまうのです。
心が折れて姿勢が崩れれば、また内蔵やホルモンバランス・排泄にまで影響があるでしょう。
「こころと身体は、全体で1つ」
右肩が硬いから、右肩をほぐしても、左肩の筋肉を強くしないと問題は解決しないし、
姿勢だけを美しくしようとしても、こころを強く(ストレスマネジメントが自分でできる状態)しなければ美しい姿勢は永遠に身につきません。
わたしたちは、局所的にものを見て何らかの解決策を得ようとし、
たとえば胃が痛いとなると、お医者さんに胃を良くする薬や治療を求めますが、
何故胃が痛くなったのか?
それはストレスで姿勢が崩れ胃を圧迫したのかも知れないし、
身体のどこかの筋肉が弱くて身体の軸がずれ、
胃の働きに影響を与えたのかもしれないし・・・
原因や答えは1つでなく・・・
いったん後ろに下がり全体を1つとしてとらえ、
客観的に全体を見つめなおしてみる必要があるかもしれませんね。
もし、身体に不調を感じたら、全体を1つとして自分の身体をみつめてみませんか?