■走る旅:中山道〔30〕第47次 大湫宿~武並 #ランニング

リアルタイムのログではありません。数日前のログになります。

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〝人間一生 物見遊山…〟

これは江戸っ子の人生観を表す言葉。

生まれてきたのは、
この世をあちこち寄り道しながら見物するためであり、
せいぜいあちこち見て、
見聞を広めて友だちを増やし、
死んでいけばいい…と考えていました。
わたしはこの言葉が好きで、自分もそうしたいと思っています。


京都三条大橋から、お江戸日本橋まで
東海道&中山道69次。
江戸時代の人は、江戸から京都までの135里34町余(約540km)㎞を歩いていたそうです。

出張や用事に合わせるので
宿場の順番通りにはいきませんが、西から東へ。
物見遊山しながら…自分の脚で走って一本の道をつなげてみようと、旅をしています。

東海道が太平洋の海岸沿いを通るので「海道」
対して中山道は、東の山中を通過するので「中山道」
東海道とともに日本の二大幹線道で、中山道は近世以前から「東山道」と呼ばれ西国と東国を結ぶ主要道でした。

▼中山道:
江戸・日本橋~東海道・草津宿の67継立(67次)
草津宿と大津宿を含めて69次という場合もあるので、このログ上では、
69次135里24丁8間(約540km)で表記します。


コロナの様子を見ながら、感染予防して
〝うつさない・うつらない〟の心がけをして
名鉄広見線 御嵩駅~御嵩宿~細久手宿~大湫宿~中央線 武並駅まで
26㎞走ってきました。

峠が多く、アップダウンもあり、とてもハードなコースでした。

大湫宿~深萱立場までを記録します。
(1つ前の記事:細久手宿~大湫宿の記事は
こちら→☆☆☆

■大湫宿~深萱立場~武並駅(6㎞)

大湫宿を後にして東へ…恵那を目指します。

しかし、風の具合や匂い、雲の流れを見ると
今にも雨が降りそう。

頭の中で行動予定をパチパチ組み立てなおしながら前に進みます。

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御嵩を離れるときに、

〝中山道はここより大井宿まで30㎞幹線道・鉄道を外れて山間を行きます。
途中食堂や商店・宿泊所などありません。
十分な準備下調べで前にお進みください〟

という看板がありましたが、

大井宿を超えるまでは、中山道から幹線道や・鉄道まではかなり離れているし
道なき山の中を下らないといけないので、
エスケープできるところをあらかじめチェックしておくことは必須です。

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これより十三峠。

十三峠におまけが七つ…坂は33…
と言われるくらい、いくつのも坂が連発します。

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中津川の宿場へ問い合わせたとき、
〝今年は熊の出没が多いのでお気をつけてお越しください〟とのことで、
緊張が走ります。

色々看板や見どころがあったのでしょうが、
先を急いで写真少な目。

山ノ神坂…八丁坂…曽根松坂…樫の木坂…吾郎坂…権現坂…観音坂…新道坂…茶屋坂…みちじろ坂…西坂…
十三峠なので、まだまだ坂が続きます。
おまけもあるとのことで。

坂道でお腹いっぱいになりそう(笑)

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あちこちに注意喚起。

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●十三峠の三十三観音

ここでは本気で安全のお祈りしました。

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●阿波谷の茶屋跡

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また…

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ゴルフ場の隣が中山道。
熊の棲家にゴルフ場を作っちゃったんでしょうか。
標高600mくらいの山の向こうは木曽川。
山を挟んで北が木曽川。
南がゴルフ場になります。


中山道を先のゆく大先輩が
〝ゴルフボールに気を付けて〟とおっしゃるだけあって、

ゴルフカートが通るような道になっています。

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ここは中山道とカート道の分岐ですね。↓

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●十三峠の巡礼水

巡礼の旅人がここで病気になったけれど、
念仏によって水が湧き出て命が助かったと言われる清水。

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巡礼水を越えたあたりで、東から細久手に行くという方とお会いし、
情報を共有しあいまいした。
東の方は、この先、熊や猿には会わなかったけれど人がいないよと。
私は、犬訓練所の手前で野犬に出合ったこと。

人の気配が無いので、お互いに人恋しいのか、
結構話し込みました。

気を付けて道中楽しみましょうとお別れ。
昔の旅人も、きっとこんな感じで会話していたんでしょうね。

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あ!気が付けばゴルフボール。
気が付くと周囲はゴルフボールがゴロゴロ。
ボールにも気を付けよう。

●権現山一里塚

針葉樹林の手前に左右に残る一里塚。
江戸時代は塚の上に松が植えられていたそうです。

山の中の写真はあまりありませんが、この先石畳が続きます。
苔むしているので
滑らないように…慎重に行きます。

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西から東へ
左の塚。

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西から東へ
右の塚。

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●炭焼立場

吾郎坂を越えると、ほんまにほんまに少しだけ民家。
誰もいませんが…。

炭焼立場の立場は、馬のつなぎ場を備えた休憩所だったようです。
昔は湧水が利用されていて旅人や馬が憩っていた場だそう。

炭焼立場を越えルートを外れると権現山に登ってける参道がありますが、スルーです。
権現山城という山城があったそうで、山城跡に興味がある私は残念無念。
熊出没の心配が居なかったら行くんだけどなぁ。

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●大久後観音像

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大久後の集落です。
観音様がお守りしているんでしょうね。

田畑が見えますね。

今年は木の実が凶作で、山裾の田畑にも獣が出てますので、
山裾注意です。

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●観音坂の馬頭観音

かわいいです。
赤い帽子をかぶっています。
馬のアタマは見えませんでしたが、大切に帽子をかぶせたんでしょうか。
お地蔵さまにしか見えないです。

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●市境の中山道碑

瑞浪市と恵那市の境界線ですよ。
恵那市に入りました。

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●ばばが茶屋跡

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●もみじろ峠

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あと7㎞くらいで大井宿ですが、山の7㎞は平地と比べ物にならないですし、
雨もぽつぽつ来そうで、深萱立場(ふかがやたてば)にて
中山道を外れ、県道を武並駅に向かって走りました。

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下っていくのかと思ったら、結構上った記憶が。

途中、雨が降ってきて、
駅に着いた頃にはザーザー降りに変わり、

セーフといった感じでした。

風や匂いや雲の流れに素直に従ってよかった。

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帰宅したら、南木曽にいらっしゃるお客様からパンフレットが届いていました。

ありがたいです。
もうすぐ、会えるかな。

南木曽で地域おこしに頑張っている皆さんを応援してきます。
そして、その先の行程は季節などのタイミングを練り直したいと思います。

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熊や獣の餌付けについても、もう一度勉強しなおしています。

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熊については、
学べば学ぶほど、
里の近くで
人とともに(身を潜めて)暮らしてきたことがわかりました。

自分が思ったのは、
もっと謙虚な気持ちで山に入らせていただこう…ということ。
獣たちの棲家に入らせていただいているということを
常に忘れずに。

なので、ナウシカの〝こわくないよ〟ってセリフのように

熊!出てくるなよ!…ではなく
すみません、ちょっと通らせていただきます。何もしません…こんな感じ。


今回出合ってしまった野犬も、元をたどれば飼い犬だったかもしれない
(お母さんか、お父さん、もしくはおじいちゃんか、おばあちゃん、ひょっとしたら鉢合わせたワンちゃんが飼い犬だったかも)
人の都合で、飼って手放して…野犬になっていく。


人間本位でなく、
山に入ったら動物たちの気持ちにほんの少し寄ってみると、
彼らの行動が少しわかるような気がするんじゃないかと今回の旅で思いました。
(まだまだわからないけど)

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最後、お寺や神社が無かったので、旅のお礼を伝えられませんでしたが、
沢山の馬頭観音様やお地蔵さまに見守られた旅でした。

とにもかくにも、
今回の旅も、無事で。
ありがとうございました。

【大切なお友達へ…熊についての注意喚起】

今回のコースでは熊には出会いませんでしたが、カモシカ、イノシシ、野犬(飼い犬かもですが…山に逃げていきました)、キジ、蛇やムカデなど。
沢山の動物に遭遇しました。

熊については、今年はブナ・コナラ・ミズナラなどの木の実が不作で、山中はもちろん、里の方まで活動範囲が広がっています。

とくに、秋と春は熊が活動する時期なので、山に入るときは十分に気を付けて準備と対策をしておきましょう。

私も、春・秋の期間は行程の計画を考え直します。

特に山を楽しむ方や、里山近くで畑仕事をする方は、
10月6日に書いたBLOG記事をよろしければ、読んでみてください→☆☆☆

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▼今年は全国各地でクマ出没情報と事故が多発しています。
新潟県では、10月12日「クマ出没特別警報」を初めて出しました。県民に厳重な警戒を呼びかけています。

▼岐阜県に生息するツキノワグマについて→ https://www.pref.gifu.lg.jp/page/4964.html
▼熊出没情報BLOGリンク→ http://sukeroku.blog55.fc2.com/archives.html

Tukinowaguma


 

【ウォーキングやランニングをする上での注意】

●高温多湿の梅雨や炎天下の夏の季節は、帽子をかぶったり、こまめな水分補給をしたりして、充分な熱中症対策を心がげましょう。
●思った以上にコンビニがありません。行動食を持っておきましょう。
●トイレは駅やコンビニがほとんどです。事前に場所をチェックしておきましょう。
●自販機はあるコースと峠越えなどは自販機が無いコースもあります。余分に水分を持参しておきましょう。
●お天気が急に変化しますので、レインウェアを持参しましょう。
●救急グッズを持っておきましょう。
●ローカル線は電子カードが使えないことが多いので、電車賃を準備しておきましょう。

 

【走る旅・アーカイブ】

記事更新中→走る旅: https://kenko-support.lekumo.biz/junkosakata/runtabi_nakasendou.html