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旧中山道を走る旅
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今回は、野尻宿から奈良井宿までの約55㎞走る旅。
●1日目:野尻宿~福島宿…31㎞
●2日目:福島宿~奈良井宿…(峠越え含む)24㎞
初日の走る距離が長く、木曽福島までほぼ登り。
夕方までに福島宿に到着するためには、野尻宿を午前9時までには出発したい。
計画通りに進めようと思うと、野尻宿あたりに前泊するのがちょうどよい。
前回、南木曽のTさんからご紹介いただいた〝MOUNTAinn Nagiso〟がとても気に入ったので、次は姉妹店である〝ホステル 結い庵〟にお世話になることに。
南木曽に前泊し、翌日は南木曽から2駅先の野尻駅まで移動する。
電車は混雑の時間を避けて移動し、南木曽駅を降り
駅前のMOUNTAinn Nagisoに立ち寄る。
前回宿泊したことをスタッフさんが覚えていてくださって、私の走る旅の話や最近の南木曽の話をしながらシャトルバスを待つ。
コロナ禍において観光業も厳しい状態だが、スタッフさんの愛嬌に何度もリピートしたくなる南木曽。
だからこそ、マンパワーは一番大事だという気付きになった。
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ホステル結い庵は、三留野宿から野尻宿をつなぐ中山道の山間迂回路。
三留野宿からおおよそ2.5㎞、城山の山裾を与川と並行して根ノ上峠を登ったところにある。
三留野宿から野尻宿までの現・中山道は、今はアスファルトの道路で整備されているが、昔はV字谷が続き、木曽川が水害の時は通行不能となり、迂回路として与川道(よがわみち)が作られた。
浅田次郎の〝一路〟によると、『登りとともに道は谷(きわ)まり、木曽川が近く深くに迫ってきた…』と書かれていて、与川越えと呼ばれた中山道屈指の難所だったとか。
与川道は山中で、とても自然が豊かな古道。
道標が、海外旅行客にもわかるように丁寧に設置され、トイレも設備され、人気ルート。
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そんな与川道の入り口にある〝結い庵〟も大変人気で…、とくに自然に親しみ公園や森林をウォーキング・ハイキングする習慣のあるヨーロッパの方々が多く利用されるそう。
与川道はまだ紅葉が残っていて、秋色真っ盛り。
古道に静かに所在する〝ホステル 結い庵〟さんにお邪魔させていただいた。
コロナ禍で感染拡大予防につとめながら営業している結い庵。
周囲の住民の方や、宿泊者同士に感染が広がらないように様々な工夫や注意をしている。
結い庵に入ると、なんだか懐かしい匂い。
思わず、
「なつかしい!お正月のおばあちゃんがいる台所の匂い…」と声が出た。
薪ストーブの横には、ロッキングチェア。
そこがお気に入りの場所である猫のサワラちゃん。
囲炉裏のある大広間。
本来であれば、薪ストーブの周りで囲炉裏のテーブルを取り囲んで
旅人同士が旅の話や四方山話で交流したりするのだろう。
この素敵なお宿は、オーナーさんやスタッフ、南木曽の方々の手作り。
〝欲しいものは自分でつくる〟をモットーにDIYしているそうで、まだDIY途中の工房が隣に建っていた。
壁に飾られた駅で使われていたであろう「みどの」のレトロな看板は、南木曽の方が持ってきたとか…素敵すぎる。
足踏みミシンが懐かしい。
テレビもなんにもないのがいい。
シーンという音が聞こえる。
なつかしの豆炭で足も心もあたたかい。
裸電球の薄暗さに眼も心も癒される。
夕食はキーマカレーをオーダー。
東京から1人旅をしているという男性と、ソーシャルディスタンスで四方山話。
今まで自分の世界に居なかった人との語らいが刺激になるし、学びになる。
朝は、庭で犬のタロウがドッグヨガ(笑)
〝MOUNTAinn Nagiso〟に宿泊した時にスタッフさんからタロウの噂を聞いていたので、対面が嬉しい。
鶏は4羽。
写真に写っていない1羽は高所恐怖症で、止まり木から下りて来れなくて「こわいよー」と叫びながらご飯を食べている3羽を眺めていた(笑)
朝焼けでオレンジに輝く南木曽の山々を見ながら朝コーヒー。
サワラちゃんもそろそろお出かけ。
結い庵でリフレッシュした私もそろそろおでかけ。
今日は31㎞ほど旧中山道を踏みながら木曽福島目指して坂道を上り続ける日だ。よいスタートが切れそうだ。
結い庵、MOUNTAinn Nagisoの皆さん、ご紹介いただいたTさん、ありがとう。
●ホステル結い庵
〒399-5301 長野県南木曽町読書4828
→https://www.booking.com/hotel/jp/hostel-cafe-yui-an-jie-ian.ja.html