■中

今年もよろしくお願いします。
※喪中につき、新年のあいさつは控えさせていただきます。

元旦は家族そろって初詣に行き、顔を合わせて食事を。
2日は毎年恒例のお墓参りと書初めで…いつもと変わらない正月を過ごしています。



書初めは年中行事の1つで1月に2日に行われ、新年になって初めて毛筆で字や絵を書くことを指します。

我が家の書初めは、まず神棚の天井に貼る「雲」という字を書いておきます。そして、今年目標にしたい文字を書き、毎日手を合わせる神棚の下に貼っておきます。

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令和四年、目標の字は「中」にしました。

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「中」という字はなんと深い!
書けば書くほどバランスが難しい字だという事を知りました。

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「中」と言えば、上でもなく下でもない、なんとなく差しさわりの無い…とか
両方の意見を取り入れて「中」…足して二で割って「中」とするなど、
相対するものを結んだ真ん中を「中」と考えるのですが、それは「中」の一番幼稚な段階なのだそう。

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安岡正篤先生の「中」の解説は、

(例えば)

資本家側の主張がいいか悪いか、労働者・組合側の主張がいいか悪いかということを正しく判定する、批判する、そして間違ったもののほうを折いて(くじいて)、組合側が悪ければこれを挫く。資本家側が悪ければこれを挫いて、両方共が間違っていれば、これを挫いて正しい方へ持っていく。

向上させるのが「中」である…
本当の「中」というものは矛盾撞着(むじゅんどうちゃく)するものを解決して高いところへ進める━━━━これを「中」という。
(知名と立命より)


理想と現実の間に分裂、遊離がないというのが、本当の人間らしい姿である。
ところが人間と言うものは、どちらかというと現実の方へ行く人と、どちらかというと、理想の方へいく人とある。
本当にこれが統一されて少しも危なげのないものを「中」という。
中道は難しいというのはここでもわかる。
(安岡正篤 一日一語より)



思うに、上よりも下よりも、中が一番難しいのではないでしょうか。
令和四年は、現実的にやるべきことをコツコツと。将来へとつなげられるよう考え良き方向へ。地に足をつけて日々歩みます。

今日から、毎朝「中」と向き合う事からスタートです。

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