■走る旅:東海道&中山道〔25〕第51次 太田宿~第50次 伏見宿

※リアルタイムのログではありません。数日前のログになります。

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〝人間一生 物見遊山…〟

これは江戸っ子の人生観を表す言葉。

生まれてきたのは、
この世をあちこち寄り道しながら見物するためであり、
せいぜいあちこち見て、
見聞を広めて友だちを増やし、
死んでいけばいい…と考えていました。
わたしはこの言葉が好きで、自分もそうしたいと思っています。


京都三条大橋から、お江戸日本橋まで
東海道&中山道69次。
江戸時代の人は、江戸から京都までの135里34町余(約540km)㎞を歩いていたそうです。

出張や用事に合わせるので
宿場の順番通りにはいきませんが、西から東へ。
物見遊山しながら…自分の脚で走って一本の道をつなげてみようと、旅をしています。

東海道が太平洋の海岸沿いを通るので「海道」
対して中山道は、東の山中を通過するので「中山道」
東海道とともに日本の二大幹線道で、中山道は近世以前から「東山道」と呼ばれ西国と東国を結ぶ主要道でした。

▼中山道:
江戸・日本橋~東海道・草津宿の67継立(67次)
草津宿と大津宿を含めて69次という場合もあるので、このログ上では、
69次135里24丁8間(約540km)で表記します。


コロナの様子を見ながら、感染予防して
〝うつさない・うつらない〟の心がけをして
名鉄鵜沼宿駅~第52宿 鵜沼宿~第51宿 太田宿~第50宿 伏見宿~第49宿 御嶽宿~名鉄広見線 御嵩駅 24㎞走ってきました。

レポートの容量が多いので、
24kmの道中のうち、太田宿~伏見宿
として一部を記録します。

■太田宿~伏見宿(9㎞)

 ●太田宿の高札場

いよいよ太田宿に入ります。
高札場は、幕府からの掟を掲げた看板。
ルールを守りましょう!

太田宿の高札場は、今は道標のみで遺構がありません。

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太田宿の街並みです。

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●太田宿中山道会館

館内には江戸時代の街並みを再現した展示室があります。
喫茶があり、このあたりのお年寄りが楽しそうに集っていました。

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●エノキとヤドリギ


エノキに生息するヤドリギ。
エノキの枝に鳥の巣のような青々とした緑の小枝のかたまりが「ヤドリギ」

大地に根を張らずにまるで宙に浮いているようなその姿は、
エノキに寄生していると判っていても不思議な植物。

まるで、太田宿で一休みする旅人の様です。

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中山道会館では、お年寄りが作った手作りのものが販売されていました。
中山道で消費しようと決めたので、
わたしも1ついただきました。

リバーシブルバッグです。
着物を楽しむときに使わせていただきます。

購入額に合わせてクジが引けるイベント中で、
若あゆのお菓子が当たりました。

甘くてお餅が疲れた体に沁みてすごく美味しかったです。

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江戸時代を再現した展示室。

髪結い屋。
成人式の時、友達はふわふわした頭をこさえてもらってたのに、
わたしはなぜか日本髪でした。
すごく嫌だったんですが、今となれば貴重で自慢できること。

もう一度日本髪を結ってほしいくらいです。

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●太田宿本陣門


福田本陣跡。今は門だけが残ります。
皇女和宮様が徳川家茂に嫁ぐときにつくられたという門で、1861年ものです。
木曽のかけはし、太田の渡し、うとう峠の3つの難所を控えた宿場で栄えたそうです。

本陣1
脇本陣1
旅籠20
家数118

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玄武ですかね。立派ですね。

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街並み。。。
レトロでノスタルジック。

どの宿も〝うだつ〟が立派です。

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旧太田脇本陣林家在宅 隠居家

中は開放され見学できます。わりと庶民的な造りでした。

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●御代桜

明治26年の造り酒屋です。

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●魚徳

岐阜市場から直送仕入れた新鮮な海の幸を豊富に使った魚徳オリジナル「海鮮丼」が味わえます。
太田宿で旅を終わるなら、食べて帰りたかったくらいです。

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●飛騨街道追分

法華経塚は、埋葬地(墓地 )の入口に建てられた石碑だったと言われています。
ここから少し東に行くと、飛騨高山へ向かう飛騨街道の追分があります。
飛騨高山への道標なんですね。

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●夢街道

障がいを持つ方が手作りしたものが販売されています。
お店の前に出て、〝わ!走ってる!!すごい!!がんばれー〟と応援してくださったので、
一番高いのを買いました(笑)

絞り染めの巾着です。

御嶽まで行くというと、〝熱中症に気を付けてね〟とヤクルトをいただきました。
ヤクルトと楽しいお話をありがとうございました。

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夢街道を過ぎると旧中山道は木曽川沿いです。

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岡本一平さん(漫画家)
岡本太郎さんの父親です。
この方の絵が大好きなんですが、この太田宿あたりが終焉の地だったんですね。

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●太田の渡し(今渡の渡し跡)

「木曽のかけはし、太田の渡し、うとう峠がなくばよい」と歌われた太田の渡し。

木曽川の急流で川底も深い太田の渡しは、難所の1つと言われてきました。

今は太田橋が架けられ難所ということは無かったですが、
確かに橋から川を眺めたら…川幅も広く流れもあり、ここを渡るのか!と思うとお尻がぞくぞくしました。
増水した日なんかは足止めを食らってしまいますね、

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●広法堂

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●恵土一里塚跡

ここから300m東に塚があったそうです。

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●播隆上人の名号碑

美濃は、槍ヶ岳開山の播隆上人の名号碑が沢山残っています。
播隆上人は自らの修行だけに生きた念仏行者ではなく、山を下り里に至っては念仏の布教につとめ、民衆とともに生きた方でした。
太田宿の林家で死去したという説もあり、美濃で念仏の布教をしたのでしょうか。
 

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いよいよ伏見でしょうか。
伏見郵便局を改造したカフェ。

めっちゃレトロでいい感じ。
着物で訪問したいです。

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●伏見宿とラクダ

あちこちにラクダの絵があります。
オランダ商人が幕府にラクダを献上しますが、幕府は受け取りを拒否。
ラクダは興行師の手に渡り、3日間伏見の松屋に滞在したそうです。

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●伏見宿本陣

今は遺構はのこらず、道標のみですが、
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脇本陣1
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家数82
の宿場でした。

他の宿より90年余り遅れ中山道の中では一遅れて宿場になった地。

山城の伏見には似つかぬわびしき村なり…と蜀山人(しょくさんじん)は記述しましたが、
電車も国道も通り、暮らしやすそうでした。

伏見宿には女郎塚…といって身寄りのない飯盛女を供養する塚があります。

旅籠などの宿泊施設ではで遊女を雇い入れる行為は法律で禁じられていましたが、宿でご飯を盛る飯盛女は黙認されていたようです、飯を盛って遊女のような存在の方です。

そこへはなんとなくいかないほうが良いかなと行っていませんが、
そのような存在の方が多くいたということ。
当時の女性の役割と現代の女性との違いを感じながら、伏見宿を後にしました。

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次はいよいよ御嶽(御嵩)宿です。

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【ウォーキングやランニングをする上での注意】

●高温多湿の梅雨や炎天下の夏の季節は、帽子をかぶったり、こまめな水分補給をしたりして、充分な熱中症対策を心がげましょう。
●思った以上にコンビニがありません。行動食を持っておきましょう。
●トイレは駅やコンビニがほとんどです。事前に場所をチェックしておきましょう。
●自販機はあるコースと峠越えなどは自販機が無いコースもあります。余分に水分を持参しておきましょう。
●お天気が急に変化しますので、レインウェアを持参しましょう。
●救急グッズを持っておきましょう。
●ローカル線は電子カードが使えないことが多いので、電車賃を準備しておきましょう。

 

【走る旅・アーカイブ】

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