第56次の宿場町・枚方宿にある鍵屋資料館。
京街道は大阪の高麗橋から始まって、京都までと続きますが、
正直、ほとんど宿場の面影が残っておりません。
唯一宿場の風情を感じることのできるのが、枚方宿でございます。
なかでも鍵屋資料館は、江戸時代の旅を思わせる面影が残り立派な建物でした。
鍵屋は、江戸時代に淀川往来のくらわんか舟を待つことができた「船待ち宿」で、
平成9年まで料理旅館として経営されていたそうです。
旅人の装い。
杉良太郎さんと由美かおるさんっぽい…。
「飯食らわんかい、ごんぼ汁食らわんかい、酒の飲まんかい、さあさあみな起きとくれ」と、
河内弁で客にご飯やお酒を売りつけるところからきています。
東海道膝栗毛の中にも、鍵屋の裏で船頭と弥次さん・喜多さんが掛け合うやりとりの場面があります。
くらわんか舟
家屋は2001年に解体・復元されたものの、
昔ながらの建築様式は変わらず、昔ながらの素晴らしい建物です。
63畳の大広間。折り上げ格天井がすばらしい。
大広間ではお料理のおもてなしがございます。
新型ウィルス感染予防対策で、お料理のおもてなしは、まだ平常営業ではありませんが
(2021年6月21日現在)
季節の食材が味わえるお弁当も味わう事ができます。
‐要予約制/4人から
笹の間。
映画に出てきそう…。
お台所。
また資料館は、船待ちの様子や枚方の出土遺物を拝見することができ、
歴史と文化を学べます。
緊急事態宣言があけて、1番最初のお客さんだったようです。
「インスタ見てます。今日からですよね!来ました!」と言ったら、
スタッフの方が本当に嬉しそうでした。
走る旅は、宿場でお土産を買ったり、郷土料理を食べたりして、
現地で消費するのが目的の1つなのですが、
コロナウィルス感染予防対策で、まだまだ営業が通常ではないので残念でした。
4人以上での飲食がOKになったら、ぜひお料理をいただきにお伺いしたいです。
「くらわんこ」というゆるキャラのうちわをいただきました~♬
「鍵屋資料館」
●住所:〒573-0057 大阪府枚方市堤町10-27
●営業時間:9:30~17:00(入館受付は16:30まで)
●休館日:毎週火曜日(ただし、祝日の場合は開館、翌日休館)
年末年始(12/29~1/4)
●入館料:大人:200円/高大それに準ずる学生:100円(学生証提示)/小中学生:無料
●HP→ https://kagiya.hirakata-kanko.org/