痛み止めの点滴をやめたので、またまた夜中にチクチクお腹が痛み眠れません。
午前2時にロキソニンをいただいて、2時間ほど眠ることができました。
薬はありがたいのですが、開腹跡20㎝以上の傷の痛みを麻痺させてしまうロキソニンは、なるべく飲みたくありません。
なので自分の中でルールを作り、八ヶ岳で膝を割った時の痛さを目安に「あの時の痛さを超えたらロキソニンをいただこう」と決めました。
→結局、八ヶ岳の怪我の痛さ以上を超えることは無かったです。
よく周囲に「マラソン大会で良い成績を出したいから…。」「体が痛いのでロキソニンを飲んでトレーニングする…。」とロキソニンを飲んで走る事に挑む方がチラホラといました。
価値観の違いだし、自分の人生観を人に押し付けるのはよくありませんが…
そういう方をお見掛けするたびに内心では「自分の体のことをもう少し考えて。」と思っていました。
だって開腹手術したばかりの強い痛みを消すくらいの鎮痛剤ですから、胃粘膜への負担や腸内環境など内臓への影響の方が心配だと思うのです。
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「開腹手術後は腸閉塞に気を付けて便通を良くしましょう…。」とのことですが、なかなか便通がありません。
マグミット(便を柔らかくして腹圧を掛けずに排出しやすくする薬)をすすめていただき飲みました。
お通じを良くするマグミットと腸内環境が心配なロキソニンを一緒に飲んでいいのか?なんだか矛盾している気がしたのです。
ナースさんに「一緒に飲んでいると便は出にくくないですか?」と質問したら「大丈夫」とのことで、飲みましたが…。なんて面倒くさい患者だと思われたでしょうが、自分の体に入れるものなので、ちゃんと考えて納得してから行動したいのです。
しかし、抗生剤をはじめロキソニンやマグミットなど…ありがたいものですね。
医療や薬が発達する前の手術はもっと辛くて痛かったんじゃないかと思います。
なるべく薬の恩恵に頼らず、退院後は食事と自己免疫でなんとかしたいな。
自己免疫は最強の薬です。
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ようやく寝返りをうつのも少し怖く無くなって来ました。
朝方、腸の動きが活発になってきたのか?ガスも連発。
初日隣にいたおばあちゃんは豪快なガスの音を連発させていたけれど、私は音も無く…しょぼい溜息の様なガス。
術後から毎日のように「ガスは出ましたか?」とナースさんに聞かれていたので、早く報告したくてしたくて…まるでお母さんに褒められるのをワクワクして待つ子供の様でした。
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起き上がりは咳き込みます。
全身麻酔手術時、器官挿管と言って、口からチューブを入れて麻酔ガスや酸素を送る器具を装着されるのですが、そのチューブが突っ込まれていたせいで、ずっと喉が痛くてイガイガして咳き込んだり、むせたり。
〝咳とくしゃみは、お腹押さえながらするとましですよ〟とナースさんが教えてくださり、お腹を押さえながらするのですが、やっぱり腹筋が崩壊しそう。
腹圧は何て大切なのだろう。
咳もくしゃみもゲップも嘔吐も排便も呼吸も…みんなみーんな腹筋を使ってるんだなぁ…と改めて思いました。
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連日自分で身体を拭いて着替えて。
体拭きに来たナースさんが、窓辺で立って着替えている私を見てビックリされていました。
自分でできるって、喜ばしいことです。
この日から朝も昼も夜も食事はすべて完食。
心配して応援してくれた友達に「手術終わりました」の報告メッセージをする力もありました。
報告した友達の数は、そんなに多くはありませんが大切な人たちです。
はやく元の様に動き回れるようになりたいな。
お友達にも会いに行きたいな。
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