■走る旅:東海道&中山道〔26〕第50次 伏見宿~第49次 御嶽宿

※リアルタイムのログではありません。数日前のログになります。

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〝人間一生 物見遊山…〟

これは江戸っ子の人生観を表す言葉。

生まれてきたのは、
この世をあちこち寄り道しながら見物するためであり、
せいぜいあちこち見て、
見聞を広めて友だちを増やし、
死んでいけばいい…と考えていました。
わたしはこの言葉が好きで、自分もそうしたいと思っています。


京都三条大橋から、お江戸日本橋まで
東海道&中山道69次。
江戸時代の人は、江戸から京都までの135里34町余(約540km)㎞を歩いていたそうです。

出張や用事に合わせるので
宿場の順番通りにはいきませんが、西から東へ。
物見遊山しながら…自分の脚で走って一本の道をつなげてみようと、旅をしています。

東海道が太平洋の海岸沿いを通るので「海道」
対して中山道は、東の山中を通過するので「中山道」
東海道とともに日本の二大幹線道で、中山道は近世以前から「東山道」と呼ばれ西国と東国を結ぶ主要道でした。

▼中山道:
江戸・日本橋~東海道・草津宿の67継立(67次)
草津宿と大津宿を含めて69次という場合もあるので、このログ上では、
69次135里24丁8間(約540km)で表記します。


コロナの様子を見ながら、感染予防して
〝うつさない・うつらない〟の心がけをして
名鉄鵜沼宿駅~第52宿 鵜沼宿~第51宿 太田宿~第50宿 伏見宿~第49宿 御嶽宿~名鉄広見線 御嵩駅 24㎞走ってきました。

レポートの容量が多いので、
24kmの道中のうち、伏見宿~御嶽宿(御嵩宿)
として一部を記録します。


■伏見宿~御嶽〔御嵩〕宿(5㎞)

伏見宿から御嶽宿に向かって進みます。

みたけ宿は、地名は御嵩、宿名は御嶽と表記します。




蟹薬師の名で知られている願興寺(がんこうじ)の門前町として栄えました。
桃山時代に建てられ東美濃の正倉院と言われ1200年以上の歴史があります。

この記事を書いている今はコロナ過中であり、
重要文化財の24体の仏像を拝観することはできないですが
コロナウィルスが無ければ、予約して拝観できる様。

この旅では、寄ることができなかったので
また御嶽宿からスタートした時に立ち寄りたいなと宿題ができました。→願興寺HP




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くりの季節ですね。

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●比衣一里塚

日本橋から96番目(江戸から377㎞…私はあと江戸まで約350㎞)の一里塚です。
顔戸の一里塚ともいいます。

こんもり土が盛られていますが、遺構は残っていません。
綺麗に草刈りをされたあとですね。
この場に比衣一里塚があったようです。


一里塚は主要な街道に約3.9kmごとに築かれた土盛りで、
旅人の目印とされていました。

旅人は一里塚に到着ごとに、〝前に進んでるな…ここまで来たか…〟と感じていたんでしょうね。

私もマラソン大会の3~5㎞ごとに設けられるエイドの様に、
一里塚と宿場に到着したら給水を必ずするようにしています。


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可児川です。

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●御嶽神社御分霊


しばらく走るとプレハブの祠の中に石碑がいっぱい。
地図で確認しても御嶽神社分霊社はでてこないのですが、
どうも、今回の最後の神社になりそうなので、

旅の安全のご挨拶とお礼をさせていただきました。

※分霊とは祭神の霊をわけて、他の神社にまつること。その御霊(みたま)。

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●鬼の首塚

鬼の首塚…怖い名前。

鎌倉時代、鬼岩に住み着いていた不破の関(関ヶ原)生まれの関の太郎。

関の太郎は不思議な術が使え、鬼といって恐れられました。

市場で暴力をふるい、地頭が退治し首をはねました。
その首を桶に入れて京へ運ぶ途中、
この場で急に動かなくなったため埋めたそうです。
埋めた場所が「鬼の首塚」と伝えられています。


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鬼の首塚の横には正岡子規の歌碑。

〝草枕 むすぶまもなき うたたねの ゆめおどろかす 野路の夕立〟

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●秋葉神社灯篭


旅人に安全に行けよーと言っている様。
御嶽富士と並走しながら宿場に入ります。
いよいよ宿場らしくなってきます。

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●みたけ宿わいわい館

宿場に入りました。
みたけわいわい館には、御嵩町の特産品「みたけのええもん」や軽食があります。
残念ながら…この日は休みでした。

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●住所〒505-0116
岐阜県可児郡御嵩町御嵩1554番地1

●開館時間:午前9時から午後5時まで

●休館日:毎週水曜日

●HP→https://www.gifu-mitake.com/dining-shopping/waiwaikan/

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●中山道みたけ館・本陣跡



本陣跡には中山道みたけ館が建っていて郷土資料博物館と図書館になっている様です。
中には入りませんでしたが、伏見のラクダの絵がある様ですよ。

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家数66

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●庄家竹屋(しょうかたけや)

本陣職を務める野呂家から分家された竹屋。
明治10年ころの建物と推定され、街道を人や物資が往来し賑わいを見せていた頃の豪商でした。

造りはシンプルで質素…と言われていますが、
それが逆にゴージャスで、風格のある日本家屋の造りに存在感が見えました。
しびれましたよ。

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この羽織を着て商売していたのでしょうか。
かっこいいです。

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台所です。
食事していたんですね。

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中の間からの奥座敷。

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奥座敷から中庭。

 
暗さと明るさのコントラストのバランスが居心地よく
時間を忘れてお庭を眺めてしまうくらい落ち着きました。
おじいちゃんやおばあちゃんが出てきそうで
なんだか懐かしいなぁ。

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縁側です。
雑巾がけしたい!

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着物をかけて置くやつ…
漆塗りのが我が家にもありました。

用途がわからなかったんで捨ててしまいましたが、
着物を着る今になったら〝お宝捨てた。。。〟敗北感。
知らないって恐ろしいです。

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昔の電気の線。
これも古くて味わい深い。

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炊事場。

こーゆーのもあったなぁ…。懐かしいなぁ。

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機織り機。

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資源の再利用。

江戸時代は、つづらや文箱に古紙を貼って何度も使われました。
紙は何度でも使うというリサイクルの精神が竹屋さんにも残っていました。
リサイクルは生活の基本となっていたようです。

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中庭です。美しいですね。

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御嶽宿 柏屋

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タイムリミットで、御嵩駅にて終了です。

まとめて休みが取れれば一度で距離も伸ばせ先に進めるのですが、
日帰りで走っておりまして、
休みとはいえ家事は放棄できないので、走る距離は京都・滋賀を走っていた時より
伸ばせなくなりました。


寄り道なしで走れば、もう少し先に行けるのでしょうが、
二度とない…という気持ちで走ってますので、
キョロキョロ物見遊山三昧。

なかなか前に進みません。


走っている場所が住んでいるところから、
どんどん遠くなるし、この先の計画をしっかり練っていかないとな…と思います。

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大阪と違って、電車の本数が非常に少ないです。
しかもここ御嵩駅は単線で終点です。

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時間も無いので、名古屋駅に出てそのまま新幹線で帰ろうと思ったら、
家族がご飯食べておいでと言ってくれたので、
名古屋に出たら必ず食べていた名古屋駅名鉄百貨店本館9階にある
ひつまぶし専門店・まるや本店へ。

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ちっちゃいやついただきました。

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コロナ禍で飲食店も大変でしょうが、まるやさんは大繁盛。

ソーシャルディスタンスを取りながら30分くらい並びました。
走った後だし、かなり待ったので、あおずけの後のごちそうは
すごく美味しく、今まで食べた〝まるやのひつまぶし〟の中で一番おいしかったです。


本来コロナウィルスが無ければ、この季節はウルトラマラソン100㎞を走っていた時期です。
今は感染拡大予防のため、どんな大会も開催されないのが残念ですね。


イベントなどの参加人数の規制は緩和されましたが、
仕事柄、まだまだ大勢でワイワイと走ることはできません。


感染予防しながら、1人でも楽しんでできることはないかと考えて始めた中山道ランは、
不安な点もありますが、不安をクリアしながら経験値を上げるのがロールプレイングの様でとても楽しいし、
何が1番良かったかというと、家族の応援がすごい(笑)ということです。


大会があったときは、大会前になると調整でピリピリするし(記録を出したい大会の場合)
そのためにトレーニングをしたり、大会のために家を空けることや仕事を休むことも多かったので、家族は決して良くは思っていませんでした。



今は、ピリピリもしないし、大会で家も仕事も空けないから、
家族もこの旅ランに大賛成です。
何より、私が中山道を走ることが楽しいって言っているのも大きいです。


なので、コロナウィルスがスッキリしたら、またもとに戻るのか?
大会に出るのか?
そのためにトレーニングをするのか?
というと…疑問なところで、

元に戻るのかもしれないけれど、
どの方にも応援していたがけるような走り方をして行きたいと思っています。


もうすぐ木曽路。
走ることをこころから楽しみます。

【ウォーキングやランニングをする上での注意】

●高温多湿の梅雨や炎天下の夏の季節は、帽子をかぶったり、こまめな水分補給をしたりして、充分な熱中症対策を心がげましょう。
●思った以上にコンビニがありません。行動食を持っておきましょう。
●トイレは駅やコンビニがほとんどです。事前に場所をチェックしておきましょう。
●自販機はあるコースと峠越えなどは自販機が無いコースもあります。余分に水分を持参しておきましょう。
●お天気が急に変化しますので、レインウェアを持参しましょう。
●救急グッズを持っておきましょう。
●ローカル線は電子カードが使えないことが多いので、電車賃を準備しておきましょう。

 

【走る旅・アーカイブ】

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