旧中山道を走る旅。
今回は、2泊3日を利用し60㎞程度走る。
2日目は、中津川宿からスタートし、妻籠宿を越え南木曽まで。
美濃から木曽へ…とうとう長野県に入る。
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藤村の作品の中の文章にもあるように、コースは山の中だし、宿場は山麓なので、熊出没を意識し薄暗い時間帯や生ごみを出す時間や回収時間を避け、朝は少し遅めにスタートすること。
そして日が暮れる前に旅を終えるという自分ルールを決めている。
中津川宿からスタートし、南木曽までは約20㎞強。
コースは、馬籠宿や妻籠宿を通り、石畳が続く山道や江戸時代さながらの宿場風景が楽しめる中山道のハイライトともいわれる中山道屈指の人気コースである。
この日は雨。
レインコートを着て、熊に襲われたお友達のアドバイスを聞いて、頭が守れるようにヘルメットをかぶり、熊スプレーを下げ…。
行く姿はとても怪しい。
昔こそ熊事故があったが、今は海外の方がたくさん来て山歩きをするので、クマの出没はあまり聞かなくなった…だけど、コロナで海外の人もいないので、クマの行動範囲は増えているかもしれないから…と、
『1人旅なら〝正解〟』と怪しい姿を地元の人に褒められる。
平日で雨ということもあり、宿場には人がいても、山道は全くと言っていいくらい人がいない。
そんな山道を、ホイッスルや熊鈴、オリジナルの音を出すやつをこまめに鳴らしながら前に進むのだ。
(雨や川の近くは、音が聞こえにくいので音を大きめに出す。見通しの悪いカーブの手前では必ず必ず音を出す。)
あまり良くない表現かもしれないけれど、前に進んでいくうちに、手塚治虫の漫画ブッダに出てくるアッサジの様に(アッサジは飢えた獣に身を投げ与えて死んでいった)クマに遭遇したら受け入れようという気持ちになるのは不思議であるが、生きたいという意志の表れで安全対策する自分も不思議で、道中の間に何回も気持ちがコロコロ変わっていくのに『人の気持ちは陰と陽だ。』と人生を重ねる。
※道中のレポはまたの機会に別にまとめることにする。
緊張感たっぷりの中、南木曽駅に着いたときはホッとして、そして今回の旅の1番の目的であるTさんご夫婦に再会した瞬間は大興奮。
それもまた陰(安堵)と陽(興奮)だ。
今回の宿泊する宿は、うちのスタジオのオンラインレッスンを受講してくださる南木曽在住のお客様Tさん一押しでご紹介していただいた〝MOUNTAinn Nagiso〟(長野県南木曽町3465-1)
中津川宿で泊まった天満屋さんと同じで、スタッフや地元の人が力を合わせて古民家をリノベーションしたゲストハウス。
なんとTさんご夫婦もお手伝いした様だ。
ここ私が塗ったの…という壁を見せていただいた。
木でできたあたたかな造り。
ため息が出るくらい素敵なゲストハウス。
テラスからは、伊勢山が見える。
伊勢山は伊勢神宮にヒノキを提供した山だ。
木曽川も見える。
コロナ過で、今回この素敵なゲストハウスに宿泊するのは私1人。これは勿体なすぎる!
部屋の窓からも伊勢山と木曽川が見える。
本来であればここは4人まで宿泊できるスペース。(今だけ1人一泊4000円)
ゲストハウスはシャワーのみの設備なので、Tさんご夫婦が冷え切った体を温めようねと大江戸温泉に連れて行ってくれ、心も身体も温めた。
これは、とてもありがたかった。
そして、欲しかった〝なぎそねこ〟ヒロ子さんのお店に連れて行っていただく。
※なぎそねこは、ほんまにいい手作り製品なので、私が見つけた日本製として別で記事を書かせていただきました。→☆☆☆
閉店時間なのにも関わらずシャッターを開けてもらう、Tさんの力(笑)
0次会始まる。
〝MOUNTAinn Nagiso〟さんが準備してくれたウェルカムドリンク八ヶ岳ビール。
1番最初に飲むビールなんだそう。
1次会。〝ふくすけ〟さん。おっとり美人のママが美味しい料理を作ってくれる。
二次会。大間見屋さん。
江坂に居たというダンナさんと50年お店を切り盛りしているお父さん?がニコニコしていたのが癒された。
大間見屋さんでは〝MOUNTAinn Nagiso〟のスタッフの皆さんや、なぎそねこのヒロ子さんも参加…
どんどん人が増えていくが、みなさんソーシャルディスタンスやコロナ対策を意識して、楽しい時間を過ごした。早く、もっともっと密になりたい。
〝MOUNTAinn Nagiso〟に戻り、店番していたスタッフさんと〝ふくすけ〟のママも加わり…三次会。
とても楽しい夜になる。
私は、先月クマに遭遇したスタッフさんの話にくぎ付け。
ここからは、記憶があまりなく…
気が付くと部屋で寝ていた。
緊張感から解放され、とても楽しく呑ませていただき幸せな時間だった。
懐かしい再会や地元の方たちとの出会いは宝である。
コロナが落ち着いたら、南木曽や中山道の人気コースに行きたいというお客様、もしくはお友達をまたここへ連れて来たい!
〝MOUNTAinn Nagiso〟や姉妹店で中山道ウォークと古民家レッスンのイベントを企画しよう。→こんなん、体験してみたいですか?
これからのワクワク感を胸に、南木曽の熱い夜は終わっていくのであった…。
Tさんご夫婦に大変お世話になりました。ありがとうございました。
南木曽の皆さん、ありがとうございました。
●MOUNTAinn Nagiso
●結い庵
●柏屋
今年は熊が、ブナ・コナラ・ミズナラなどの木の実が不作で、山中はもちろん、里の方まで活動範囲が広がっています。
とくに、秋と春は熊が活動する時期なので、山に入るときは十分に気を付けて準備と対策をしておきましょう。
私も、春・秋の期間は行程の計画を考え直します。
特に山を楽しむ方や、里山近くで畑仕事をする方は、
10月6日に書いたBLOG記事をよろしければ、読んでみてください→☆☆☆
▼全国各地でクマ出没情報と事故が多発しています。
新潟県では、10月12日「クマ出没特別警報」を初めて出しました。県民に厳重な警戒を呼びかけています。
▼岐阜県に生息するツキノワグマについて→ https://www.pref.gifu.lg.jp/page/4964.html
▼熊出没情報BLOGリンク→ http://sukeroku.blog55.fc2.com/archives.html
●高温多湿の梅雨や炎天下の夏の季節は、帽子をかぶったり、こまめな水分補給をしたりして、充分な熱中症対策を心がげましょう。
●思った以上にコンビニがありません。行動食を持っておきましょう。
●トイレは駅やコンビニがほとんどです。事前に場所をチェックしておきましょう。
●自販機はあるコースと峠越えなどは自販機が無いコースもあります。余分に水分を持参しておきましょう。
●お天気が急に変化しますので、レインウェアを持参しましょう。
●救急グッズを持っておきましょう。
●ローカル線は電子カードが使えないことが多いので、電車賃を準備しておきましょう。