■走る旅:中山道〔51〕和田峠(西餅屋茶屋跡)~峠の頂きまで

※リアルタイムのログではなく、数日前のログです。

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〝人間一生 物見遊山…〟

これは江戸っ子の人生観を表す言葉。

生まれてきたのは、
この世をあちこち寄り道しながら見物するためであり、
せいぜいあちこち見て、
見聞を広めて友だちを増やし、
死んでいけばいい…と考えておりました。
わたしはこの言葉が好きで、自分もそうしたいと思っております。

コロナの様子を見ながら、感染予防して
〝うつさない・うつらない〟の心がけをしてこの旅を進めます。

今回は、ようやく帰ってきました!
厳冬期や緊急事態宣言などの社会情勢の理由で、8か月寝かした中山道を走る旅。
3泊4日で4つの峠を越え、約120㎞前進できまして、もうすぐ関東平野に抜けます。

しかし、今回の旅が終わった瞬間に大阪には緊急事態宣言が出まして、
またまた旅はSTOPします。
思うようにならない、そんな先を急がない旅に最初はイラついておりましたが、次第にドラマティックで良いかと思うように。

この章は、下諏訪宿から西餅屋茶屋跡の続きで、
いよいよ難所の1つと言われる和田峠へと入ります。
下諏訪宿から和田峠を越えて、民宿みや まで33㎞の旅。

33㎞は長くなるので、何分割かしながら旅を振り返りましょう。

■ルート:
下諏訪駅~難所和田峠~民宿みや (33km)

 和田峠(西餅屋茶屋跡)~峠の頂きまで
 

浅田次郎さんの小説「一路」では、鬼の栖と呼ばれた和田峠に脚を踏み入れます。

木々も青々と茂り、足元の雑草は元気いっぱい。
いよいよ峠らしくなってきました。
6月に熊が出没していることもあり、熊鈴を鳴らし、ところどころ声を出し、前に進みます。

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入り口は急です。

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石がゴロゴロ転がります。

●石小屋跡

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標高1600mの峠で、風雪の時は人馬も旅人も大変だったとか。
高さ2mの石積みをし、小屋を作っていたそうです。
今は石垣の一部を残すのみ。

●和田峠七曲り:七曲がりはじまる(1の曲がり~七曲がり)

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つづら折りに登っていきますが、我が家の近くの里山の七曲りの方がきついような気がしました。
わたしにとっては、優しい七曲りでしたよ。

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●ガレ場

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賽の河原の石だらけの斜面。

※冥土(めいど)の三途の河原。死んだ子供が父母供養のため石を積んで塔を作ると、鬼がそれをこわすが、地蔵菩薩に救われてまた石を積むという…。


●峠の頂き

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ありがたいです。地図は自由に持ち帰れます。

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和田峠は、古峠ともいうそうです。
お地蔵さんや、御嶽山大権現碑などもあります。

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※和田峠は、クマが怖くて、中山道を去年踏破したお友達と越えました。

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中央分水領線状。雨の分かれ道である和田峠。
ここから三峰山へも行けますし、鷲ヶ峰にも行けます。


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1人の時の峠越えは、止まると脚が固まってしまうので、
昼食は歩きながら食べれるものをいただくのですが、お友達と一緒とあって、小半刻休みました。

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休憩を終え、あとはひたすら下ります。

中山道の峠は関ヶ原手前の摺針峠から始まり、十三峠、馬籠峠、鳥居峠、塩尻峠、和田峠…とまだまだこの先にも峠が続くのですが、和田峠の標高が一番高いのです。
特に冬期は積雪で馬の通行ができないため、荷物は人が背負って通行するしかなく、とても大変だったようです。

人馬の遭難も多かったとか。
 
旅を終えて
写真をご覧の通り、山です。
中山道の最大の難所と言われるように、和田宿と下諏訪宿の間も五里半と長く、広重の浮世絵にもあるように、標高1600mの峠越えは大変だったようですよ。
(※1里:約4㎞)

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現代は、昔から多くの人が踏んできた歴史もあり道が鮮明ですが、昔は整備もされてなく、しかもワラジで峠を越えていたと思いますので、先人たちの苦労を感じました。
 
 
【ウォーキングやランニングをする上での注意】

●高温多湿の梅雨や炎天下の夏の季節は、帽子をかぶったり、こまめな水分補給をしたりして、充分な熱中症対策を心がげましょう。
●冬場は防寒対策を行いましょう。
●中山道は思った以上にコンビニがありません。行動食を持っておきましょう。
●トイレは駅やコンビニがほとんどです。事前に場所をチェックしておきましょう。
●自販機はあるコースと峠越えなどは自販機が無いコースもあります。余分に水分を持参しておきましょう。
●お天気が急に変化しますので、レインウェアを持参しましょう。
●救急グッズを持っておきましょう。
●ローカル線は電子カードが使えないことが多いので、電車賃を準備しておきましょう。

 

【走る旅・アーカイブ】

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