大阪・高麗橋からスタートした中山道を走る旅も、ようやく埼玉県に入りました。
埼玉県・鴻巣(こうのす)と言えば…
〝川幅うどん〟
川幅うどんとは、平成20年に鴻巣を流れる川幅が日本一と認定され、それにちなんで考えられたグルメなんだそうです。
川幅うどんを求め、中山道ルートを外れて寄り道してみる。
1軒目には、吉見屋食堂さんへ走ったものの、
「川幅うどんは予約制」
「今日の そば・うどんは完売しました」
…と、すでに終了してしまった様なので、
2軒目に長木屋さんへ。
(HP→ http://www.nagakiya.net/ )
ご主人はロードバイクをされているのか、お店前には駐輪できるスペースや、店内にはウェアやポスターが飾られていました。
アスリートさんがつくるだろう
〝川幅御三家うどん〟をオーダーしてみました。
このメニューは、鴻巣が誇る日本一の水道橋・お花畑・ひな壇ピラミッドを、ちくわ天・彩豆腐・卵焼きで表現しているそうです。
ちなみに、川幅御三家うどんは、10月から6月のメニューなんだとか。
川幅も日本一だけど、食べにくさも日本一。
お味はおいしゅうございました。
歩道に描かれたウサギちゃんも、川幅うどん食べてるのかな。
江戸研究家の故・杉浦日向子さんによると、オトナに必要なものは〝憩い〟なんだそう。憩うとは〝ひとり〟を楽しむ時間のこと。他人任せの温泉ツアーや有名シェフの晩餐会でもない。
〝憩〟という字は、心の上に自らの舌が乗っている。心と自らと舌を味わうことにより心身が癒されることと解釈されているそうです。
日向子さんは、案外、みんな、していない…と言っています。
たった一人で前に進む中山道の旅は、自分にとって贅沢な憩いの時間。
みたことの無い風景やご当地グルメ、そして日本製の良い物に出会い味わうというのが旅の醍醐味なんでしょう。
●住所:埼玉県鴻巣市本町5-5-2
●営業時間/定休日
11:30〜14:30・17:00〜19:30/毎週木曜日