■走る旅:中山道〔53〕唐沢一里塚~第28次 和田宿~疲れを癒した民宿みや

※リアルタイムのログではなく、数日前のログです。

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〝人間一生 物見遊山…〟

これは江戸っ子の人生観を表す言葉。

生まれてきたのは、
この世をあちこち寄り道しながら見物するためであり、
せいぜいあちこち見て、
見聞を広めて友だちを増やし、
死んでいけばいい…と考えておりました。
わたしはこの言葉が好きで、自分もそうしたいと思っております。

コロナの様子を見ながら、感染予防して
〝うつさない・うつらない〟の心がけをしてこの旅を進めます。

今回は、ようやく帰ってきました!
厳冬期や緊急事態宣言などの社会情勢の理由で、8か月寝かした中山道を走る旅。
3泊4日で4つの峠を越え、約120㎞前進できまして、もうすぐ関東平野に抜けます。

しかし、今回の旅が終わった瞬間に大阪には緊急事態宣言が出まして、
またまた旅はSTOPします。
思うようにならない、そんな先を急がない旅に最初はイラついておりましたが、次第にドラマティックで良いかと思うように。

この章は、和田峠の頂きから唐沢一里塚までの続きで、
難所で和田峠を越えて、民宿みやまでのレポートです。

下諏訪宿から和田峠を越えて、民宿みや まで33㎞の旅。
33㎞は長くなるので、何分割かしながら旅を振り返りましょう。

■ルート:
下諏訪駅~難所和田峠~民宿みや (33km)

 唐沢一里塚~第28次 和田宿~疲れを癒した民宿みや
 

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唐沢一里塚を越えると、標高863.7mの中山(中山城跡の城山)が見えてきます。

道は舗装路になり、中山の周りに流れる依田川と大門川が合流する落合まで、延々と前進します。
落合は、ちょうど中山の端なのですが、中山が長くて長くて…延々と終わらないのです。

和田峠を越えた後の身体に堪えた区間でした。


●一般のお宅を撮影してごめんなさい

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なんと!表札が「本陣」さん。
街道好きな方にはたまらないスポットだと思います。
史跡とはまったく関係ありませんが、とても珍しいお名前でパチリ。


●茅葺バス停

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日本昔話に登場するような茅葺入母屋造りのバス停です。
トトロが出て来そうですね。


●双体道祖神

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道行く旅人を見守り励ます道祖神様です。
「ああ、もう少しだ!ガンバロウ!」と思います。

●中山道標識

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●和田宿マンホール

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●第28次和田宿
●高札場

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●和田宿の街並み

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●屋号の看板

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●懐かしいレトロなお店

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●脇本陣横広場

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トイレあります!

●脇本陣

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●本陣

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●かわちや

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和田宿は、昔ながらの建物が残っていて、当時の歴史の名残を感じることができました。

●本陣:1
●脇本陣:2
●旅籠:28
●家数:126

●懐かしい看板

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白鳥マークのキグナスの看板!

なんだか久しぶりすぎるというか、
記憶のかなたに追いやられていたというか、
昔過ぎてなかなか思い出せなかったというか。
この看板がまだあるとは。


●芹沢一里塚

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江戸より49里!(192.436㎞)200㎞切りましたよ。

もうとっくに日本橋に到着しているくらいの距離を走っていますが、寄り道し過ぎているので、日本橋に着くころには、中山道を目指した距離は何㎞になっているんでしょうか。


●三千僧接待碑

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●ミミズの道祖神

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「この記念碑は、ここ(みみず)地区に住む人々の希望により祭られました。
蚯蚓(みみず)は、土壌動物の代表で、みみずは枯れた落ち葉や木の枝をよく食べ糞をします。
その糞が「土」となり、生まれたばかりの土にはよく植物が育つのです。少し残酷ですが、「ミミズの干物」を作り、解熱剤として煎じて使いました」

説明板には、こう書かれていました。
この地区では、ミミズが神。
ミミズが大切にされてきたんですね。

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●落合

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落合を折り返すように、来た道と反対側の山裾を、山をグルンと回ります。
もうすぐ民宿みやさんにつくはずなのですが、
ここからがまたまた長く感じました。

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山裾をグルンと回るときに、山の端っこに登山道を見つけました。
中山は城山なのですね。

山城好きな私としましては…登山道へ入っていきたい気持ちを押さえて、通過します。
中山城は「武田信玄公の城」という伝承が残っているそうです。

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中山…長い…。

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中山の麓に、頼もしい番犬に守られながら、ヒツジさんたちがお昼寝していました。

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ヤギや羊たちの向こうにようやく見えてきました。
民宿みや さん。


●民宿 みや

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この日は33㎞の旅。
みやさんで旅の疲れを癒します。

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前日40㎞。この日33㎞。
重い荷物を背負って走った後の峠越えは、かなりを使った様で、到着後は夕食の時間まで、畳の上でダイノジになってバタンキューでした。

昔の参勤交代お侍は、宿に着いたら、お洗濯もしただろうし、ワラジが壊れたら修復もしただろうし、私よりもやることがいっぱいあったと思いますが、
お侍さん達も宿に着いたら、私と同じようにホッと疲れを癒していたのかな…なんて想像してしまいました。

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民宿みやさんの、お料理は絶品。
自家製のお野菜たっぷりのメニューです。

汗で身体から排出されてしまった塩分を、優しい味のお味噌汁や、ちょっと濃ゆめの豚の生姜焼きが補ってくれる。

そしてたっぷり艶々の白米。毎日十里を歩くお侍にとっては欠くべからずのエネルギー源。
一日五合を食べていたのだとか。


今や、身体を使わなくなった世の中になり、このデンプンが毒の様に悪者扱いされているけれど、旅を続けるには無くてはならないありがたい食材です。
おひついっぱいに詰められた白米は、すべて私の胃袋の中へと消えていきました。

●ビタミンちくわ

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おかずの中に、ビタミンちくわ。
長野はビタミンちくわのお料理が有名なんだそう。


山に囲まれているので、海のたんぱく源が入りにくい土地なので、北陸から練り物としてやってきたました。
長野県のソウルフードなんだとか。

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朝ご飯も立派すぎる!!

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※みや さんの色々料金表。(掲載許可済)

やさしいご夫婦が、長旅を労ってくださいました。
オリンピックを応援しながら就寝。
この日は、33㎞の旅でした。
しっかり旅の疲れをリセットして、また翌日もがんばりましょう。


●民宿 みや/〒386-0601 長野県小県郡長和町大門653

旅を終えて
蕎麦に力餅にお米に…中山道沿いにはとにかくデンプンが多い。
よく働き、よく動く。
食べて直ぐにエネルギーに変えるためには、欠かせない食料源なんでしょう。

毎日十里を進むお侍さんが、一日お米を五合食べていた理由が分かった区間でした。

私たちも、デンプンをいただいたら、よく働き、よく動きましょう。
 
 
【ウォーキングやランニングをする上での注意】

●高温多湿の梅雨や炎天下の夏の季節は、帽子をかぶったり、こまめな水分補給をしたりして、充分な熱中症対策を心がげましょう。
●冬場は防寒対策を行いましょう。
●中山道は思った以上にコンビニがありません。行動食を持っておきましょう。
●トイレは駅やコンビニがほとんどです。事前に場所をチェックしておきましょう。
●自販機はあるコースと峠越えなどは自販機が無いコースもあります。余分に水分を持参しておきましょう。
●お天気が急に変化しますので、レインウェアを持参しましょう。
●救急グッズを持っておきましょう。
●ローカル線は電子カードが使えないことが多いので、電車賃を準備しておきましょう。

 

【走る旅・アーカイブ】

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