■走る旅:中山道〔62〕佐久平駅~第22次・岩村田宿

※リアルタイムのログではなく、数日前のログです。

Photo_2
人間一生 物見遊山…〟

これは江戸っ子の人生観を表す言葉。

生まれてきたのは、
この世を
あちこち寄り道しながら見物するためであり、
せいぜいあちこち見て、
見聞を広めて友だちを増やし、
死んでいけばいい…と考えておりました。
わたしはこの言葉が好きで、自分もそうしたいと思っております。

コロナの様子を見ながら、感染予防して〝うつさない・うつらない〟の心がけをしてこの旅を進めます。
今回は、念のために陰性証明も持参しました。


7月末に旅を進めた後、大阪は8月に緊急事態宣言が出ました。
解除後、再び2ヵ月ぶりで中山道を走らさせていただきました。
stop&goの繰り返しですが、おかげで…少しずつ旅を振り返ることや、次の旅の予習をすることができ、良き時間となっております。


前回、夏のうちに碓氷峠を越えてしまおうと、佐久平(岩村田宿)~軽井沢のルートは飛ばしておりましたので、飛ばした部分からの再スタートとなります。

●第22次 岩村田~第18次 軽井沢宿
●第17次 坂本宿~第13次 高崎宿
●第13次 高崎宿~籠原駅
●籠原駅~第8次熊谷宿を経て第7次鴻巣宿
までの、寄り道を含めたおおよそ147㎞の旅。

記事は、旅のレポートの一部です。


■この日のルート:
佐久平駅~岩村田宿~小田井宿~追分宿~沓掛宿・雲場池~軽井沢銀座の入り口まで。
(その後新幹線で高崎駅へ移動)~高崎市山田かまち水彩デッサン美術館~高崎城址~高崎電器館ビル~高崎駅(37km)

佐久平駅~第22次・岩村田宿


●佐久平駅

大阪から、一番早く佐久平に着く時間に合わせて家を出ました。
この日の佐久平は、空が真っ青で秋晴れの朝です。

466473bcbaf34c8b9c100c0a3fbead5d

前回からの続きは、浅間病院西交差点から。
ここから中山道へと合流していきます。


120992834f8b422787d05b36b9bb1955

●相生の松

男松と女松の株が結びついたおめでたい松なんだそうです。
ここで、皇女・和宮さまは野点をなさったとか。
雅でございますね。

922c5452195249f1bc0568f424f39b6e

石の神様が沢山ならんでいる静かな中山道。

306afa5061b54bf4a19b38a8d8b3ab6c

大きく広い空が続きます。

Faefbdbb024d4f1fa9661d34f3a14e77
●双体道祖神

中山道で旅人の安全を見守ってくれる双体道祖神。
京にも江戸にもない、文化だそう。

A0eee07a7ba84f1c83b3ea20b1f41db2

●岩田村宿

商店街が宿場で、宿場の名頃はほとんどありませんでした。
しかしながら、さすが佐久平の名前だけあって、とても視界が良く道も広い。
どこまでも青空が続きます…。

昔の旅人もこんな空を見ていたんでしょうか。

・本陣:0
・脇本陣:0
・旅籠:8
・家数:350

566190535b4148909e207a657f2b4613

●龍雲寺

1312年創建のとても古いお寺です。
武田信玄の遺骨が安置される(?)と言われていて、五輪塔があるのです。

五輪とは、地輪、水輪、火輪、風輪、空輪の総称で、手に印を結び、口で経典を唱え、座禅を行っている修行形態を表現しており、亡くなった方が成仏した姿と重ね合わせられています。竹田信玄五輪の塔は、信玄が成仏した姿なのでしょうか。

22531a90c60e4837b2665fa6ead50062

C1ff9ec7d0614328ba5d4b1654f91bdc
●住吉神社

この区間で一番心に残ったのが、住吉神社。
高さ15m、幹は7m。樹齢400年の大きなケヤキの木があるのです。
木の幹は、落雷や不審火で空洞が生じていますが、それでも長い年月を生きていて「住吉の祠」と呼ばれています。
裏側に回るとコブだらけ。災いが起こるたびにグッと力を入れた力こぶに見えます。

中にお邪魔させていただきました。
木に包まれ、とてもあたたかい気持ちになりました。
色んな災いにあっても、強くたくましく、そして、あたたかく生きているケヤキにパワーをいただきました。

6bf7858574a844a8ab2391c31da67ca6

E4676896cffe474da620e98c85b25b53

Fa95587009034a8b8909db93c9165613

A5144a0669af43c080fbc9688fc78106

E1ed48decb744772afe4d6edc4f44eba

61e6199f9f5c41ca8c3600e7a32808af



●リンゴ園


佐久平は、盆地の内陸性気候を利用していてリンゴ栽培が盛んなんだそう。道なりに真っ赤なリンゴがたくさん並んでいるのが可愛かったです。

そして、浅間山がどんどん近くなっていくのもワクワクしました。

44304ed315e448b29861400ce80360ec

8e4dbbddfc7b4429a0c89d5b80830ae7

6a77281455074097996cac3f65d4cd03
●鵜縄沢端一里塚

日本橋から42里目です。
西から、一里塚の数字が1つずつ減っていくたび、どんどんゴールに近づいているのだなぁ…と思うと嬉しくなります。

158410276db14c6da6a7c12e0be6c864


*この区間の旅を終えて
浅間山がどんどん近くなっていくのが見事でした。

中山道の西から旅で、色んな山の麓や数々の峠を走らせていただきました。
伊吹山の登山口、御嶽山の登山口、南木曽岳の登山口、空木岳の登山口…数えきれない峠を越えてきました。
そして、これから浅間山の登山口の麓まで走っていきます。
中山道は、本当に山に囲まれているのだなぁ…

自分の脚でお江戸に向かって1歩1歩前進しているのだと思うと、自分の身体を褒めてあげたいし、身体をくださったご先祖様や両親に感謝です。
 
 
【ウォーキングやランニングをする上での注意】

●高温多湿の梅雨や炎天下の夏の季節は、帽子をかぶったり、こまめな水分補給をしたりして、充分な熱中症対策を心がげましょう。
●冬場は防寒対策を行いましょう。
●中山道は思った以上にコンビニがありません。行動食を持っておきましょう。
●トイレは駅やコンビニがほとんどです。事前に場所をチェックしておきましょう。
●自販機はあるコースと峠越えなどは自販機が無いコースもあります。余分に水分を持参しておきましょう。
●お天気が急に変化しますので、レインウェアを持参しましょう。
●救急グッズを持っておきましょう。
●ローカル線は電子カードが使えないことが多いので、電車賃を準備しておきましょう。

 

【走る旅・アーカイブ】

記事更新中→走る旅: https://kenko-support.lekumo.biz/junkosakata/runtabi_nakasendou.html