■走る旅:中山道〔66〕信越本線 横川駅~新堀の一里塚

※リアルタイムのログではなく、数日前のログです。

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人間一生 物見遊山…〟

これは江戸っ子の人生観を表す言葉。

生まれてきたのは、
この世を
あちこち寄り道しながら見物するためであり、
せいぜいあちこち見て、
見聞を広めて友だちを増やし、
死んでいけばいい…と考えておりました。
わたしはこの言葉が好きで、自分もそうしたいと思っております。

コロナの様子を見ながら、感染予防して〝うつさない・うつらない〟の心がけをしてこの旅を進めます。
今回は、念のために陰性証明も持参しました。


7月末に旅を進めた後、大阪は8月に緊急事態宣言が出ました。
解除後、再び2ヵ月ぶりで中山道を走らさせていただきました。
stop&goの繰り返しですが、おかげで…少しずつ旅を振り返ることや、次の旅の予習をすることができ、良き時間となっております。

●第22次 岩村田~第18次 軽井沢宿
●第17次 坂本宿~第13次 高崎宿
●第13次 高崎宿~籠原駅
●籠原駅~第8次熊谷宿を経て第7次鴻巣宿
までの、寄り道を含めたおおよそ147㎞の旅。

記事は、旅のレポートの一部です。


■この日のルート:

信越本線・横川駅~アプトの道~横川駅~第16次 松井田宿~第15次 安中宿~新島襄旧家~安中城址~第14次 板鼻宿~少林山 達磨寺~第13次 高崎宿(41㎞)

信越本線・横川駅~新堀の一里塚まで

沓掛宿~軽井沢銀座入り口までのつづきです。

この日は、松井田宿を目指す前に寄り道したい場所がありまして、6~7㎞程度寄り道してまいりました。

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寄り道したい場所とは「アプトの道」

群馬県安中市にある鉄道の廃線跡を利用した遊歩道なのです。
(別で記事を書いておりますので、「旅のみちすがら」をご覧ください→★★★

横川駅に戻り、松井田宿を目指して9㎞。再び中山道の旅が始まります。

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碓氷峠の麓で、まだまだ山の中。
どこまでもどこまでも妙義山がついてきて迫力満点です。

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信越本線の線路と並走…

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碓氷川の先に見える山の向こうが高崎。
この日の旅の距離は長い。。。

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石仏がエールをくださいます。

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●碓氷神社

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坂道だらけ。
麓だし、畑が多いし、なんだか熊が出そうな感じだな…と思っていたら、

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やっぱりあった。熊出没注意!
今回の旅もしっかり熊鈴を持参しましたよ。

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●茶釜石・夜泣き地蔵

手前にある石が、茶釜を叩いたような音がするという石です。
そもそも、茶釜を叩いたことが無いのでわかりません。

その後ろに背の順番に並んでいる夜泣き地蔵がとってもかわいかったですが、このお地蔵さんの謂れが、旅人が馬に乗せた荷物のバランスをとるために、落ちていた地蔵の首を拾って旅をしたところ、よなよな「五料恋しやー」と泣くので、元に戻したそうです。
ちょっとしたホラー話です。

首を拾う旅人もどうかと思いますが、夜泣きしたのはどのお地蔵さんの首なんでしょうか。

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●五料茶屋本陣


信越本線わきにある五料茶屋本陣です。
向こう側へ渡り、寄ってみることにしました。

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五料村は、碓氷関所付要害村で、よそものの侵入を監視する役目を担っていたそうです。

茶屋本陣は、2軒あり、ともに中島家。
お西は本家。
お東は分家。

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こちらは分家でしょうか。

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こちらは、本家です。

とても大きな立派な屋敷でした。
訪問した日は休館日でしたが、営業していたら中を拝見させていただきたかったほど、興味深い建物でした。

この屋敷も安中藩ですが、安中を走ってみると、安中藩は大きいなぁ…と思いました。
思わず帰宅してから、藩の大きさを調べてしまいました。
やっぱり大きかった!3万石!

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まちなみ。

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●地蔵立像


大きな岩の上に安置されています。

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どこまでも妙義山。

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そして、アップにしてみたら…
丁須の頭。
クライマーに人気なスポットだそうです。

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●新堀の一里塚


江戸から33里目です。
誰かさんのお家のお庭だそうです。

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松井田宿はまだまだ先。
安中宿もまだまだ先。

江戸時代、安政遠足では、お侍さんが私の来た道を走っていたのかと思うと、気が遠くなりそうでした。

*この区間の旅を終えて
碓氷峠から降りてきて、五料村に入ると…
道がずーっと下っているのに気づきます。

安政遠足では、お侍さんが、安中城から碓氷峠の熊野権現神社まで走ったそうですが、私とは逆走なのでずっと上りです。ちなみに安中城から熊の権現神社までは30㎞くらいあります。

※安政遠足(あんせいとうあし)とは:1855年(安政2年)、安中藩主板倉勝明が藩士の心身鍛錬のため、藩士96人に安中城門から碓氷峠の熊野権現神社まで走らせた徒歩競走。

安中藩のお侍さんたちは、ワラジでここを駆け上っていったのか!と考えただけで気が遠くなり、尊敬の念がわいてくる区間でした。
 
 
【ウォーキングやランニングをする上での注意】

●高温多湿の梅雨や炎天下の夏の季節は、帽子をかぶったり、こまめな水分補給をしたりして、充分な熱中症対策を心がげましょう。
●冬場は防寒対策を行いましょう。
●中山道は思った以上にコンビニがありません。行動食を持っておきましょう。
●トイレは駅やコンビニがほとんどです。事前に場所をチェックしておきましょう。
●自販機はあるコースと峠越えなどは自販機が無いコースもあります。余分に水分を持参しておきましょう。
●お天気が急に変化しますので、レインウェアを持参しましょう。
●救急グッズを持っておきましょう。
●ローカル線は電子カードが使えないことが多いので、電車賃を準備しておきましょう。

 

【走る旅・アーカイブ】

記事更新中→走る旅: https://kenko-support.lekumo.biz/junkosakata/runtabi_nakasendou.html