■走る旅:中山道〔39〕第39次 須原宿~第38次 上松宿 @ランニング

リアルタイムのログではありません。数日前のログになります。

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〝人間一生 物見遊山…〟

これは江戸っ子の人生観を表す言葉。

生まれてきたのは、
この世をあちこち寄り道しながら見物するためであり、
せいぜいあちこち見て、
見聞を広めて友だちを増やし、
死んでいけばいい…と考えていました。
わたしはこの言葉が好きで、自分もそうしたいと思っています。


京都三条大橋から、お江戸日本橋まで
東海道&中山道69次。
江戸時代の人は、江戸から京都までの135里34町余(約540km)㎞を歩いていたそうです。

出張や用事に合わせるので
宿場の順番通りにはいきませんが、西から東へ。
物見遊山しながら…自分の脚で走って一本の道をつなげてみようと、旅をしています。

東海道が太平洋の海岸沿いを通るので「海道」
対して中山道は、東の山中を通過するので「中山道」
東海道とともに日本の二大幹線道で、中山道は近世以前から「東山道」と呼ばれ西国と東国を結ぶ主要道でした。

▼中山道:
江戸・日本橋~東海道・草津宿の67継立(67次)
草津宿と大津宿を含めて69次という場合もあるので、このログ上では、
69次135里24丁8間(約540km)で表記します。


コロナの様子を見ながら、感染予防して
〝うつさない・うつらない〟の心がけをして…

野尻駅~第40次 野尻宿を経て〜第39次 須原宿〜第38次 上松宿〜第37次 福島宿〜第36次 宮ノ越宿~第35次 薮原宿~第34次 奈良井宿まで。

あちこち寄り道しながら2日間で55㎞走ってきました。


【関連記事】
野尻宿~須原宿
須原宿~上松宿
上松宿~福島宿
[番外編]木曽福島/福島宿
福島宿~宮ノ越宿
宮ノ越~薮原宿
鳥居峠越え
奈良井宿

■第39次 須原宿~第38次 上松宿(12㎞)
 

中山道を走る旅も中盤戦。
ロールプレイングゲームで例えるならば まだまだ経験値を貯めてかないといけないが、終盤のラスボスの存在もそろそろ見え隠れするようになるころ。

すごく楽しい気持ちが盛り上がってきた半面、旅が終わってしまう寂しさが
混沌した心は、〝時のはかなさ〟と〝会者定離〟を感じる。

この中山道を走る旅の体験や気付きを通し、自分の変化は、

出会う人や自分の身近な人々、社会や自然とのかかわりに今以上に関心を持つようになったこと。
自分自身や生活、生き方(スタイル)についても考えるようになったこと。
また、中山道を行く仲間たちや自分がどんなことに困っているかも知ったこと。

気付きは学びというが、何事も体験してみないと気付けない。
そう思いながら走った区間をログしていく。

ログは、野尻宿から須原宿の続きとなる。



須原宿から上松宿までは、JR中央線に近づいたり離れたり、国道19号線に入ったり離れたりしながらと、北方面へと進む。

旧中山道の看板や道標がわかりにくい箇所があり、ぼーっとしていると旧道を踏み外すので、上松町標高588mの看板を過ぎた後は要注意だ。

100名山である空木岳の真下や倉本コースの登山口を通過し、
木曽八景の〝寝覚の床(ねざめのとこ)〟の近くとあり、山並みと木曽川河原の大きな石を楽しみながら走ることができる区間である。

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池之尻集落を抜けると国道19号線に合流する。


●倉本一里塚

倉本一里塚の前は、車が止められるようなスペースがあるため、トラックが休憩していることがある。

トラックに隠れて見えなかった倉本一里塚。
ちょっと探してしまった。。。


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一里塚を超えたら再び国道を離れ、倉本の集落に入る。
柿の実もたわわ。

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空木岳 倉本コースの登山口前を通過する。
ここから、百名山の標高2,864 mの山頂へと続く。

山に執着していた私が、登山道を行かず古道を行くって…新しい自分やな(笑)
コロナ禍で執着も落ちたなと思う。

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近くで整備していたオッちゃん3人組に「空木かー熊気をつけてー」と注意喚起される。

「中山道ですー」と返事をすると「おおー!がんばってー!」とエールをくださった。
応援されるって電池が切れそうになった身体に再び喝が入る様でうれしい。

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木で造られたレトロな倉本駅に到着。

古い古い旧式のトイレをお借りする。
ちなみに南木曽以降は旧式トイレが多い。

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つり橋の諸原橋。
揺れるけれど気持ちがいいので、中山道のコースをそれて橋の真ん中まで渡ってみる。

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歩道橋の上から、空木岳(奥)をながめる。
空木岳からはだいぶん離れたな。


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明神社から立場橋梁をくぐり、奥の細道へ…

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木曽駒ヶ岳の山並みの紅葉も、麓まで降りてきていて、まだ美しさを保っている。
もう終わったかなーと思った紅葉を拝めて幸せ。

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旧道に入ったり、新道に出たり…。
スマホアプリのナビは旧道を見逃すし、地図もしっかりチェックしないとルートを外すから、
丁寧に走りながら荻原一里塚に到着。


●萩原一里塚

江戸から73里。

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●小野の滝

北斎も広重も浮世絵に描いた滝。

この日は、大砲のようなレンズを付けたカメラ小僧がmaple秋の小野の滝の一瞬を狙っていた。

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●滑川橋

もと国道だそう。東側に山が見え、川の流れが美しい。

この区間で一番美しいな…と息をのんだ場所だ。

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石畳を登ってゆく。

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おおきな桂の木。

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昔の立場茶屋の風景。

越前屋さん(お蕎麦)と古い町並み。そして郵便ポストがレトロでいいね!
旅人は、越前屋の「寿命そば」を食べるのを楽しみにしていたそう。
島崎藤村「夜明け前」より。

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●諏訪神社

マスクの神職さんがこっちを見てる(笑)

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●材木所跡

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●茂吉句碑

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〝駒ヶ嶽見て染めけるを背後に小さき汽車は峡に入りゆく〟


●駒ヶ岳明神

寺坂の階段が中山道だが、ルートをそれて駒ヶ岳の登山口へ。


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●上松一里塚

江戸から72里

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●上松宿本陣

何度も行ったり来たりして探した本陣。
昭和25年の火事で史跡が燃えてしまって、塚本歯科医院が本陣跡の様である。
向側の家が脇本陣の様だ。
こりゃ、わからないわ…。

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●本陣:1
●脇本陣:1
●旅籠:35
●家数:362

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●和心(わしん)

古い繭蔵をリノベーションしたお菓子屋さん。
中ででもお茶と生菓子をいただけるのだが、コロナ禍なので外でいただくことにした。

丸ごとミカン大福!!!
甘酸っぱい果糖とクエン酸が体に沁みわたる。
美味しかったな。


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中山道上松宿北口・高札場

十王橋のところに、馬頭観音様たちが並んでいる。
ここで上松宿に別れと感謝を告げ、福島宿を目指す。

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この区間は、中央アルプスへの登山口もあるとあって、山並みが美しく...木曽川の流で削られた美しい石の芸術に感動しながら走った贅沢な区間だった。

1人の自由な時間。
ときがゆっくりゆっくり流れている。
このゆっくり時間が流れる感覚で大阪に戻ったら、流れの速さにしばらくついていけなさそう。

時間は有限。
時間は命そのもの。
何に命を使うか。
しっかり向かい合いたい。

では、また。

【大切なお友達へ…熊についての注意喚起】

今年は熊の活動範囲が広がっています。
ブナ・コナラ・ミズナラなどの木の実が不作で、山中はもちろん、里の方まで降りてきています。

とくに、秋と春は熊が活動する時期なので、山に入るときは十分に気を付けて準備と対策をしておきましょう。

特に山を楽しむ方や、里山近くで畑仕事をする方は、
10月6日に書いたBLOG記事をよろしければ、読んでみてください→☆☆☆

▼クマに備えるにはどうしたらいいの?→関連記事☆☆☆

▼今年は全国各地でクマ出没情報と事故が多発しています。
旅先のクマ出没情報を必ず確認すると安心です。

▼熊出没情報BLOGリンク→ http://sukeroku.blog55.fc2.com/archives.html

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【ウォーキングやランニングをする上での注意】

●高温多湿の梅雨や炎天下の夏の季節は、帽子をかぶったり、こまめな水分補給をしたりして、充分な熱中症対策を心がげましょう。
●冬場は防寒対策を行いましょう。
●思った以上にコンビニがありません。行動食を持っておきましょう。
●トイレは駅やコンビニがほとんどです。事前に場所をチェックしておきましょう。
●自販機はあるコースと峠越えなどは自販機が無いコースもあります。余分に水分を持参しておきましょう。
●お天気が急に変化しますので、レインウェアを持参しましょう。
●救急グッズを持っておきましょう。
●ローカル線は電子カードが使えないことが多いので、電車賃を準備しておきましょう。

 

【走る旅・アーカイブ】

記事更新中→走る旅: https://kenko-support.lekumo.biz/junkosakata/runtabi_nakasendou.html