【ひとりごと~藤原道長の最期におもふ~】
天井亮介です。
7月6日付の日本経済新聞の『春秋』に
平安中期の実力者、藤原道長についての
こんな一文があった。
”さぞや幸せな一生を送ったかと思いきや、
晩年は糖尿病を患い、痛みに苦しみながら
なくなったとか。”
これを読んでどう思うか。
単に糖尿病の怖さをここで論じるつもりはない。
ただ平安時代やそれ以前から糖尿病は
存在したということ。
そこに違和感を感じないだろうか。
※厚生労働省の「患者調査」(2014年)によると、糖尿病の患者数は316万6,000人となり、前回(2011年)調査の270万から46万6,000人増えて、過去最高となった。糖尿病有病者(糖尿病が強く疑われる人)の割合は、男性で15.5%、女性で9.8%であり、2006年調査に比べ増えていることが判明した。
道長の時代は食にも欧米文化の
入り込んでいない、”和食”文化の時代のこと。
単純に”食の欧米化”や生活スタイルの変化で
糖尿病をはじめとする生活習慣病の増加と
結びつけるのはもはや的外れである。
この史実をみて、我々健康関連事業者は
問題の本質を追求し
心に留めておかなければならない。
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