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健康サポートプロジェクト (junko sakata)

フィットネスコーチ。 ウォーキングアドバイザーのエストロゲン子(中の人)です。今よりもHappyになる歩き方を貴女に!〝60分〟で一生ものの歩き方が身につくウォーキングレッスン/ウォーキングやランニング、エアロビックダンスなど、有酸素運動指導30年♡ 健康セミナー・体操監修、雑誌コラム連載中。

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2022年11月 4日 (金)

■エストロゲン子・子宮筋腫に悩まされて②[安藤忠雄さんのパワー]

2022.10.21.金(快晴)

パーソナルウォーキングレッスンの日でした。
予約してくださっていたお客様には申し訳ないのですが、
「本当にごめんなさい!」と理由をお伝えし、
まる1日総合病院で過ごすことになりました。

かかりつけ産婦人科の医院長が真っ青で診てくれた日の2日後に、
突然総合病院行きが決まったものですから、予約なしの飛び込み診察でした。
朝一受付をして、長時間を悶々とした気持ちでひたすら自分の番を待ちました。

病院慣れしていないので気持ち的に疲れるし、どんどん元気がなくなっていきます。
元気がなくなると不思議と姿勢が横に側弯し、何かにもたれたくなります。
改めて、元気でいることはシャンとした姿勢につながるんだな…感じました。

また、誰よりも健康に気を付けていて長年運動習慣もある私が、なぜこんな目に合わなければいけないんだと、自分がやってきたことに裏切られた様な悔しい気持ちでいっぱいでした。



病院内のカフェでコーヒーを飲みながら、
夫に「最悪やな…悪性かな…」と涙を流し話していると、
聞き馴染みのある元気なお声が聞こえました。


目をふと横に反らすと…
安藤忠雄さんが笑いながら美味しそうにサンドイッチを頬張っていらっしゃいました…。


安藤さんと言えば、がんで5つも臓器を全摘したのに精力的に仕事をし、前向きに生きてらっしゃる伝説的な人です。
以前参加させていただいた2020年の講演会は「人生100年、豊かに生きる」がテーマ。
冒頭に「臓器を取ってしまっても元気に生きている。100年生きるぞ!」と、ご自身の心構えや暮らし方などをお話しくださり感銘を受けたことがあります。


講演では「食事は時間をかけてよく噛んで食べる」とおっしゃっていたけど、

あれ???飲み込んでませんか(笑)

ちょっと笑ってしまいました。
しかし、とても美味しそう!
食べる事は生きることです。

(この件は、別記事をご覧ください→2022.10.21 ENDEAVORS)

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安藤忠雄さんにお会いして、
すっかり勇気づけられた私は、

「もしも悪性でも、生きるぞ…」と気力がみなぎってきました。→単純!


「失敗を恐れることなく困難な現実に立ち向かう挑戦心。
どんな逆境にあろうとも、夢をあきらめない心の逞しさ。」


これは安藤忠雄さんが作ったオブジェ「青いりんご」の言葉。
私はこの言葉が大好きです。
自分が生きることで体現している人の言葉は重厚で煌めきがあり、未来に希望を持つ青りんごそのものです。

そうだ!死ぬかも…と思ったら負けだ!
生きることをあきらめてはいけないんだ。
青いりんごになろう!

お会いできたことがとてもありがたかったです。





数時間待った後、
総合病院の診察が始まりました。
先生は優しそうな女性(以下、K先生)です。


普通、診察台には下腹部あたりにカーテンがかけられて、
お互いの顔が見れないようになっています。


腹部にエコーを当てていたK先生が
「カーテン開けていい?一緒にモニターを見てください

とシャーッとカーテンを開けました。
恐怖で恥ずかしさなんてこれっぽっちもありませんでした。

K先生が、優しい口調で

「お腹に巨大なものがあるから、MRI(カドリニウム造影剤)をしましょう。
筋腫は基本良性なのですが、変性を起こし悪性になるケースもあるので、こんなに大きなものは良性でも悪性でも取った方がいいです。
みんなから妊娠してるの?って言われるでしょ。体はつらくありませんか?」と。

「たまに電車の座席を譲られることがあります。
体はつらくないんですが、
まだ妊婦に見える年齢に見られているという嬉しさと、
違うけど…と言う精神的苦痛が…。」
と答えたら、K先生は苦笑いでしたが、
手術するのは決定です。


急いだほうがいいと即MRIの日程を決め、
その後血液検査で大量に血を抜いて、身体も気持ちもフラフラになりました。

どんな結果にせよ これから生きるためのキッカケなんだと、夫と励まし合い、よろめきながら病院を出ました。

でも、安藤忠雄さんに会ったことで
体はフラフラしていても、しっかりとした軸ができたと思います。
安藤さんに感謝です。

本当にやりたい事とは?

話は変わりますが、数日前の事になります。

「私まだやりたい事があるから生きたい!」

と夫に言ったところ

「やりたい事って何?」

という返事が…。


実は、今まで夢はほぼ叶ってきました。
やりたいことは不思議とやれてきたし、
海外も日本も行きたいところにはほとんど行った。
おかげさまで貴重な経験を沢山させていただきました。
出来なかったのは子供を産んで育てる事くらいです。


夫の質問に即答できなかったことで、
正直「ああ、人生味わい尽くしたのかも。役目…終わったかも…」と後ろ向きに思いました。


でも、やりたい事が直ぐに思い浮かばなくても

どんな日も毎日家族と一緒に過ごす時間は
まだまだ味わいたい!

と思うのです。

これが、自分が一番大切にしていることで
本当にやりたい事なんだと気付きました。


MRIの日は5日後です。

つづきはこちら③へ

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