■太陽からのメッセージ
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太陽からのメッセージ
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何年もの間、必ず週に数回通っていた造幣局前の道。
手元のランウォッチに気を取られていたのか?急ぐあまり前しか見ていなかったのか?…ゆっくり走る様なって気が付いた不思議なもの。
…たぶんであるが〝日時計〟と見られる。
日時計は、影を利用し時間を計測する装置のことである。
おそらく針がついていたんだろうと思われる盤の下には時差表がある。
季節によって太陽の位置が変わり影の動きが微妙に変化するので、この時差表を見ながら数を足したり引いたりして正確な時間を把握していたのだろう。
時計の歴史は日時計からのスタートで、天気の悪い日や陽が落ちた時には時間がわからないことから水時計も使うようになった。
そこから、砂時計、燃焼時計、機械式時計、ふりこ式時計へと進化し、1700年代頃からは懐中時計が使われるようになったそうだ。
懐中時計は取り出して蓋を開け時刻を確認するのが不便で、携帯するのに便利な腕時計が生まれ、第一次世界大戦(1914年)のあと、一般社会にも次第に普及していった模様。
しかし…いったいどうして造幣局の前に日時計があるのか不思議である。
造幣局のことを調べてみたら、明治4年4月4日創業され、貨幣の製造のほかに、製造に必要な各種の機材、硫酸・ソーダ・石炭ガス・コークスなど、電信・電話などの設備、天秤・時計などの製作をすべて局内で行っていたそうだ。
これは私の勝手な推測であるが、明治時代に機械式時計がどの家庭にもあるとは限らないので、誰もが時を把握することができる日時計はそんな歴史の名残であろうか…。→ 誰か知っていたら教えて欲しい。
つい100年前くらいまでは、腕の時計を気にせず、太陽をもとに悠々とした時間で暮らしていたんだなぁ…と思うと自分の〝時間の使い方〟を振り返る。
人が唯一平等に与えられている〝時間〟
1秒1秒大切な時間。
目立たなく忘れ去られてしまいそうな日時計を発見したのは、コロナ禍だけに〝大切な時間の使い方〟を見直してみては?と言う太陽からのメッセージなのかもしれない。
[補足]━━━━━━━
コロナとは:
太陽大気の最外層で、皆既日食の時、太陽のまわりに真珠色の淡い王冠状の光として見えるもの。
コロナウィルスの名前の由来:
表面に約20nmの特徴的な突起があり、その見た目が王冠(crown)によく似ていることから、ギリシャ語で王冠を意味する「corona(コロナ)」という名前が付けられたそう。