■[大阪街巡り]くすりのまち道修町(どうしょうまち)を歩く #少彦名神社
大阪市内には「町」の字が付く町名は約150くらいあり、
半数が「まち」と読みます。
もちろん!道修町も「どうしょうまち」と読みます。
道修町は江戸時代から薬種問屋が軒を連ね、
現在も多くの製薬会社の本支店がある「くすりのまち」として知られています。
軒を連ねる道修町通り(どしょうまちどおり)には、
医薬品に関する展示施設が複数あり、
その中に少彦名神社(すくなひこなじんじゃ)があります。
かっこいい!ゴールデンタイガー!!
歴史としては新しいのですが、
日本の薬の神様「少彦名命」と中国の薬の神様「神農炎帝」の両方が祀られている珍しい神社だとか。
境内には張子の虎が彼方此方で見られます。
虎の謂れは…
江戸時代の末期・文政のころ(1822年)、コレラが日本に入り、大阪でも多くの死者が出ました。
コレラにかかると2~3日でコロリと死んでしまうから
「三日コロリ」とか、虎と狼が一緒に襲ってきた病という意味で「虎狼痢(コロリ)」とよんでいました。
コレラの特効薬がなかったとき、道修町の薬種商の方々が、
虎の頭蓋骨などを配合して薬をつくりました。
薬の名前は「虎頭殺鬼雄黄圓(とこうさっきうおうえん)」と言います。
薬をご神前で祈願して、みんなに配ったところ、病が落ち着いたそうで…。
そんなことから、張子の虎がお守りになったようです。
(※明治時代になり、薬の配布が禁止され、今は張子の虎がお守りとして受け継がれています。)
懐かしい薬も展示されています。
ユースキン!懐かしい…養命酒は名前の通りロングセラー。
寿命が長いな‥‥
大福虎と言われる張子の虎のお守りが、あまりにも可愛らしいので、連れて帰りました。
健康成就や家内安全を祈願したお守りです。
令和4年、2022年の干支は「寅」
寅は金運の象徴でもあります。
金運と健康運祈願にピッタリなパワースポットですね。
[住所]
〒541-0045 大阪府大阪市中央区道修町2丁目1-8
くすりのまちには、こんなものも売られていました。
「八目鰻の肝油」
八目鰻は、ビタミンAが豊富で目に良いようです
水戸光圀も藩医に編集させた『救民妙薬』(家庭の医学書)に、
夜盲症の薬として紹介していたとか。
欲しい…かも。
八目鰻を調べたら、目が8つあるわけではなく目は2つなんだってさ。
今日は、仕事として訪れましたが、
くすりのまちをゆっくり歩くのも、面白いですね。