■人生生涯小僧のこころ。7年ぶりにもう一度読んでみた。
何年前だったかな…。
同業の運動指導者を対象とした業界誌で、書籍の総評コラムの執筆を
数年間担当していた頃、本を読みまくっていた。
当時読んだ本の中に「人生生涯小僧のこころ」という書籍があって・・・(7年前)
致知出版社さんの一押しだったこともあり、
読んではみたものの書籍の総評コラムには紹介しなかった。
たぶんそのころの私は、(今もだけど)人生の経験が不足していて
どんなに数珠の言葉が詰まっていたとしてもまったく響かなかったんだと思う。
そして・・・引っ越した時に本を売ってしまった。
先日、クレイジージャーニーという番組に
「人生生涯小僧のこころ」を執筆した塩沼亮潤さんが出演していて、
もう1度本を読んでみたくなり、買ってみた。
自分が100㎞マラソンにチャレンジするときに
(一緒にするのはおこがましくてバチが当たりそうですが)
塩沼さんから学べること、背中を押してもらえることがあるんじゃないかと思ったから。
塩沼さんは、金峯山寺1300年の歴史の中で、超人的修行である大峯千日回峰行を満行した2人目の大阿闍梨。
片道24㎞、高低差1300m以上の山道を16時間かけて1日で往復48Km。
それを年間3か月半、9年続け48,000㎞歩いた人。
(山を歩く期間は5月3日から9月22日までなので 、千日回峰行が終わるまで約9年かかる)
1日往復48㎞歩いたと思ったら、また支度をして業に出る・・・。
ろくに寝てないし、食べてないし、休んでいる暇もない。
私は先日の六甲半縦走でいっぱいいっぱいだったけど、例えたら全山縦走を毎日してるみたいな感じだもんな。
ほんまに超人としか言えない。
海外のトレイルランナーたちも、
回峰行者のことを「マラソンモンク」と呼び、尊敬と畏怖の眼差しを向けているんだそう。
また千日回峰行を満行したその翌年は
四無行という「断食・断水・不眠・不臥」を9日間続けたとか。
人間ってスゴイ!こんなこと出来るんだなと驚きしかない。
この書籍の千日回峰行の行日誌は、
自分が100㎞マラソンを走っている時に、何度も思い出して勇気づけられるんだろうなと思う有難い言葉がいっぱい。
自分の師となる本はタイミングだなー。
今、このタイミングで番組を見て、
もう一回書籍を買って
塩沼さんの言葉に勇気づけられることは
何かのお告げ。
「お山に行って何も気づかず悟らず帰ってくるのは、宝の山に入って何も持って帰ってこないのと一緒です」(塩沼さんの言葉)
100㎞マラソンでどんなことに気付くこと、感じ、体験するのか?
今からとっても楽しみ。
塩沼さんの情報が入ってくるタイミングに感謝。
日々感謝★
運動指導者 坂田純子