■黒田屏風から読む大坂夏の陣
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
黒田屏風から読む大坂夏の陣
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
黒田長政が夏の陣後、描かせたとされる大坂夏の陣図屏風。
この絵が非常に面白い。
奥に見えるは生駒山麓。
左上には真っ黒塗りの大坂城。
金色に輝く鷺と虎が描かれてあり、白い門は桜門。
極楽橋もある。
真ん中は真田幸村と大助の陣がいて、四天王寺の石鳥居が描かれている。
右上の徳川秀忠の陣がいるところは御勝山。
左下の徳川家康の陣がいるあたりの赤い鳥居と松は住吉大社。
いつも走っている大阪の街一帯が、戦場だったのが一目瞭然。
豊臣方は5万5千人。徳川家は15万5千人。
武将の旗からも、徳川方の人数の多さに圧倒される。
屏風にはそのうちの5,071人が描かれているが、参戦した21人の武将の顔もわかる。
しかし、武将の顔はみんな同じに見えるのは、最近アイドルがみんな同じ顔に見える病のせいなのか。
大坂夏の陣図屏風を眺めているだけで、まるで映画のクライマックスを観ているようだ。