■一期一会
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一期一会
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学生時代に茶道の授業や座禅の時間があったり、永平寺に修行に行ったりと、茶道や禅宗に触れる機会が沢山あった。※ちなみに浄土真宗の家庭で育っている。
しかし、学生時代はそんな貴重な時間も心に響かず、当時知った〝一期一会〟という言葉を〝人との出会いは一度限りの大切なもの〟として理解していた。
ここ数年続けている禅の学びと、最近読んだ千利休の伝記から、一期一会は、人との出会いだけでなく、もっともっと奥深い意味を含んでいることに気が付くことができた。
一期一会は、茶の道で知られる千利休の弟子、山上宗二の書物に「一期に一度の会」とあり、茶道の場で使われるようになった言葉である。
茶道の「おもてなし」の心得であり、
〝これから幾たびも茶会を開く機会があっても、この茶会と全く同じ茶会を二度と開くことはできない。だから、茶会は常に人生で一度きりのものと心得て、相手に対して精一杯の誠意を尽くさなければならない。〟
という意味なのだ。
すなわち、一期一会は、人との出会いだけでなく、時間も空間も季節も、自分の肉体も、物も…なにもかも〝今ここ〟を一期一会と感じることだ。
これまで、何かを無くしてから、一期一会を感じることが多かったのだが、〝今ここ〟に一期一会を感じれるような人でいたい。
休日は家族で過ごす。みんなとウォーキングや、一家でご飯を食べる。
家族みんながこの年齢で…この季節で…目の前の花や香りを感じたり、食卓を囲み会話しながら美味しいご飯を食べて過ごす時間は、今だけである。