■[大阪史跡]適塾:緒方洪庵 #健康歴史ウォーキング
緒方洪庵先生は、幕末における洋楽研究の第一人者として仰がれた医師・蘭学者で〝日本の近代医学の祖〟と呼ばれた人物です。
適塾は緒方洪庵が開いた塾で、侍の子も町医者の子も農民の子も「学問をする」という目的で集まり、先生は洪庵1人でした。
大村益次郎も福沢諭吉も、故郷ゆかりの橋本左内も…全国から、適塾へ学びに集まっています。
教育に力を注いだだけでなく、種痘を広め、天然痘の予防にも尽力しました。
1849(嘉永2)年には現在の道修町5丁目に種痘所(大坂除痘館)を開き、
ジェンナー式牛痘種痘事業を始め、
1858(安政5)年日本にコレラが流行した時は治療にあたりながら、治療手引書『虎狼痢治準(ころりちじゅん)』を発刊し、感染予防に尽力しています。
今年の春、大阪大のチームが、洪庵先生が残した当時の薬瓶の中身を特定し、水銀と塩素が中身の主な成分と発表したそう。
瓶の蓋からわかったのは、当時「甘汞(かんこう)」と呼ばれ、下剤などとして使われたものだとか。
当時、どのような治療をし薬を作っていたのか?洪庵先生が残してくださったものは、江戸時代のタイムカプセルみたいで夢がありますね。