■人は変化を嫌う
日本の教育機関の多くはオンライン授業がスタートして数カ月が経過しました。
私は某大学で非常勤講師をさせていただいており、有酸素運動(エアロビックダンス)の実技と健康を維持・増強するための講義の授業を行っています。
コロナウィルス感染拡大予防により、前期の授業はオンラインでの開催。
今行っている後期の授業はほぼオフラインの対面授業。しかし、授業内容やコロナの状況によってオンライン開催に変更するというハイブリッドな授業方法を行っています。
コロナ禍前は、対面授業が主流で当たり前でしたが、オンライン授業ができるようになってすごく良かったな…という点も多く感じるようになりました。
対面授業で行った内容を、オンラインでもう一度発信できること。
これまではたった1回きりの授業だったものが、オンラインで繰り返し学習できる。
もしくは休んだ方は出席扱いにはならないけれど、休んでもオンラインで授業内容を見ることができるので、誰1人として取りこぼすことなく授業を進められるという点です。
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今日は、生徒さんに授業アンケートを取りました。
感想にはほとんどの生徒が、誰1人として取りこぼすことなく授業が進められる点が良いと書かれてありました。
オンとオフライン授業。
それぞれの準備が必要なので、正直大変だったりしますが、それぞれの授業の良さが生徒さんに伝わっていると思うとすごくうれしいです。
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●人は変化を嫌う
人にはホメオスタシス(恒常性)というものがあり、現状を保とうとする防衛本能を持っています。
生体が変化を拒み、一定の状態を維持しようとする働きのことです。
わかりやすく言えば、変わろうとするときに、変わらないでいようと働く本能を持っているというわけ。
身体で例えるならば…
体温が下がると体がブルブル震えて運動を起こし、体温を上げる。
体温が上がると汗を出して体温を下げる。
ホメオスタシスは生命活動の基本であり、機能しているから命を維持することが出来るのですが、自分を変える・成長したい時には「解除」することも大切と感じます。
変わろうとするときは身体(もしくは心)に今までにはない反応が起こったり、辛いなと感じたり…。ネガティブになったり…。
もとに戻ろう!変わりたくない!と反応してしまうのが自然な反応。
コロナ過でオンライン授業という手段を活用するようになったときは、変化に戸惑い、多くの方が受け入れたくないという意見を口にしていました。私もです。
しかし、変化する瞬間は高熱が出るようにしんどかったし大変だったけれど、オンラインという手段を身に着けて、前よりも強く(良く)なりました。
変化した後に振り返って見るとポジティブな点がいっぱい。
コロナ過を通して気付かされたことは、
ホメオスタシスは命を守るためには必要だけど、自分を成長させるためには「解除」することも大切だなぁ…そんなことを思う今日この頃です。