■正解はない
大阪ではたらく運動指導者の坂田純子です。
ランニングに関しての色んなハウツー本やメソッド本があるけれど、
最近では著者の体験談やノンフィクションにはまっています。
村上春樹の「走ることについて語るときに僕の語ること」で、考えや感性に(ほんの少し通じることがあり)インスパイアされ、
おサボり気味だった自分のためのトレーニングを数分という隙間時間でするようにしました。
今読んでいるのは「BORN TO RUN」。(→これ読んでると走りたくなります)
世界的ベストセラーでランナーのバイブルです。
世の中には機能性にすぐれたシューズがごまんとあるけど、怪我や障害に悩んでいる方が消えることは無い。
だけど、1日に100㎞走るタラウマラ族は、古いタイヤをリサイクルしたワラーチを履いて楽しそうに走るんだって。
そんなに素晴らしい機能とは言えないワラーチで100㎞も走って…脚大丈夫なの???
これらの書籍を読んでいると、
世間で「これがいい」と言われているモノ・やコトに疑問がわき、自分の頭と身体で考えたくなります。
世の中すべてのものにあてはまるけど、色んなことに正解はないのですよね。
こうしたほうがいい、
こうすれば楽になる、
書籍にしてもセミナーにしてもメソッドにしても・・・沢山あるけれど、
逆を返せば、正解がないからこそ、まだまだ釈明されてないことが多いから
色々存在しているのだと思います。
自分の身体は自分しかわからない。
得た情報を実践して体験して、それぞれが自分流に変えていく・・・。
これが一番なのだと思います。
運動指導者として、安全で効果的で楽しく運動するために「こうしましょう」とアドバイスすることがあったけれど、
心の中では「これは1つの考え方で、多面から見ると正解じゃないかもしれないよ」という気持ちがいつもあるので、
ここ数年は「こんな考え方もあります」と伝えるようになりました。
ガイドラインやメソッドがビシッと決まっていて、台本通りに伝える・・・、自分の意志とは逆に「こうです」「こうしましょう」と言い切らなければならないようなお仕事は少しずつ手放しつつあります。
色んな国際ライセンスを取得しましたが、決してその資格を表に出さなかったのは、
メソッドやガイドラインを伝えることは、自分の本質で無かったからです。
考え方を学んで自分で消化していくと言う感じでしょうか・・・。
消化し実践して得たことを「自分の場合はこうだった」と体験談を通して伝えている。
そんな仕事や生き方を選んでる。
ガチガチの硬い自分に合わないシューズを履いていた感覚から、
今、少しずつ自分に合ったシューズを見つけているような感覚に変化し、だいぶん楽で楽しい。
自分に合う合わないも経験してみないとわからないもんね。
・・・
ゆうだち&雷後、風もあって気持ちのいい恵みの時間。
ここぞとばかりサァーッと走ってきました。
自分でいろいろ試してみよう。
あ、ワラーチも体験してみよう。
日々感謝★
運動指導者 坂田純子