■行く年
年を越す準備を終え、ホームシアターでゆっくり映画をみています。
見ている映画は、野村萬歳さん主演の『陰陽師』。
これは、年末に熊野街道を走り、阿倍晴明にゆかりのある場所へいったきっかけかな。
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陰陽師の舞台は、魔物と人がいたと言われる平安時代。
陰と陽のふたつ世界のバランスを保つ能力者の陰陽師、安倍晴明は、白狐と人の子とも噂され、幼い頃から陰陽道を使いこなしていました。
同じく映画に登場する源博雅も実在の宮廷貴族。
本当かどうかはわからないけれど。
博雅に関する逸話もあり、生まれ出た時に神々が楽を奏でて祝福したとか、家に盗賊が入り愛用の多くの楽器が盗まれたけど、一つ残っていた篳篥を奏でたら、美しい音色を聞いた盗賊が悔い改めて盗んだものを全て返したと言われています。
雅楽を愛する博雅と清明は出会い意気投合。。。
そんな2人が魔物に立ち向かうというストーリー。
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夢枕獏さんのマンガ・陰陽師の映画化で、
正直、ストーリーはめちゃくちゃ過ぎですが…なんだか面白い。
晴明役の野村萬斎さんがとても綺麗で、喋りがその当時の平安の人の様。
博雅役の伊藤英明さんも、不器用そうで正直さが溢れていて好感が持てます。
そんなことで陰陽師1も2も見てしまう(笑)
気が付けば3時間ちょっと…。
陰陽師2は、アマテラスオオカミやスサノオ、ツクヨミノミコトが登場しますが、古事記からは大きくかけ離れています。
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話は転じますが、
20年前に、ブライアン・イーノと伶楽舎の陰陽師というCDに出会いました。
宇宙。
このCDに出会ってから、雅楽に興味を持ち、舞楽(雅楽に合わせて舞う)を習い始め、神社へ舞の奉納をさせて戴くという、なんともありがたい経験をさせていただきました。
いつもチャカチャカした洋楽に合わせ運動指導をしていて、動と静のバランスを取るために行っていた舞楽。
今も神社へ足を運び続けるのは、舞楽の経験と、20年前に出会ったCDがきっかけ。雅楽の音色にすっかり魅せられました。
YouTube: 舞楽(白拍子)
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お正月と言うと、雅楽の音色。
いろんな神社から聴こえてきそう。
心が癒されます。
新しい年に期待するからこそ、神頼みしたくなる。
色んな期待を込めて、新しい年を迎えたい。
よき2020年となります様。
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陰陽師をきっかけに、野村萬斎さんのファンになったので、七つの会議も観てみたいし、実際に狂言の舞台も拝見するチャンスがあれば、自分の目と心で感じたいです。
あと、ストーリーとリンクする魔界転生と里見八犬伝も、久しぶりに観ようかな。
小学生の時、大ファンだった沢田研二さん主演。
長崎と天草への修学旅行は、夜に沢田研二が出てくるような気がしてドキドキして眠れませんでした。
薬師丸ひろ子がとにかくかわいくて、永遠の憧れです。真田広之さんもカッコ良かったな。
懐かしい!
普段できない贅沢な時間を味わう大晦日。
幸せかな。
よきゆく年。
よきくる年。
今年も、みなさまと一緒に運動出来たこと、
出会えたこと、
時間を共有させて戴けたこと
感謝です。
それぞれにき行く年をお過ごしくださいませ。