■二百三高地
半分休日返上の日曜日でしたが、原稿の締め切りを厳守いたしまして、
残りの時間は、映画鑑賞をいたしました。
小さいころに観ていた映画なのですが、何しろ上映時間が3時間。
長い…長すぎる…!そんな記憶しか残っていなくて、
当時小学生だったから、内容はほとんど覚えていないという「二百三高地」
Amazonプライムで300円で視聴させていただきました。
二百三高地は1980年に公開されておりまして、
内容は、1904年(明治37年)2月から1905年(明治38年)9月にかけて
日本とロシアの間で行われた日露戦争でございます。
当時、ロシア軍が占領していた旅順要塞を日本軍が攻め落とすまでを描いたもの。
第一次世界大戦前の戦争映画は、なかなかございませんので、
これはいつか見直さなければ…と思っておりました。
そして先日、京都の乃木神社へ参拝したのも、鑑賞に背中を押しました。
(その時の記事→☆☆☆)
なぜなら、二百三高地には、
乃木神社におまつりされている乃木希典大将が出てくるのです。
大東亜戦争後の映画や書籍、歴史小説は、
史実と少し…(いやだいぶん)違っていたりしますので
映画そのものを観てすべてを信じてしまうことは、今では無くなりましたが、
幼少期の娯楽は、テレビに映画、小説や漫画…と言ったもの。または娯楽とは違いますが、情報源は、どこかの国に忖度するような教科書など。
それらに洗脳されてしまう事が多かった様に思います。
日露戦争では、乃木大将の指揮下で日本兵の犠牲者が沢山出たこともあり、
乃木大将のことを無能で戦略が下手だと言われる方もいらっしゃったりもします。
結果であれこれいう事は、誰にでも簡単にできてしまいます。
しかし、当時は誰かが指揮をとって国を守らなければならなかった状態。
戦没者の方も、そして当時指揮してくださっていた方々も、
国をお守りくださってありがとうございます…今の日本があるのは、
当時、未来の日本のために戦場に出た多くの命の延長上にあると感謝したいです。
また戦争後、多くの犠牲者を出したことで責任をとろうとした乃木大将が、自刃を申し出た時は、明治天皇が「生きて償いを…」とお止めになられていたことや、
明治天皇が乃木大将を昭和天皇の教育係に任命なされていたり、
乃木大将ご夫婦がお亡くなりになった後に
(明治天皇が崩御されたあとにご夫婦で自刃されました)
乃木神社へおまつりされたことなどを考えると、
個人的な主観ですが、
明治天皇も当時の国民も、乃木大将のことを
とても慕っていたんじゃないかと思っています。
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話は転じますが、子供のころから大きな疑問がございまして、
幕末のヒーローはOK!!
しかし、大東亜戦争や大戦後、戦争に関わった方が悪いように言われること。
中には、悪い方もいらっしゃったかも知れませんが、
薩摩藩や長州藩から幕末を動かしてきた方々や
戦争に関係した方、政治に関係した方、日本をお守りくださった方は
たくさんいらっしゃるのです。
戦争は繰り返してはならないものですが、
戦争をきっかけに「悪く」言われてしまうのは、
ただ単に、痛ましい悲劇が起きたことを誰かのせいにしたいだけの様に感じます。
一番お辛かったのは当時を生きた方々。
こんなことを書いていると、また「右」だとか言われちゃうんでしょうが、
日本を愛しているからこそ、これは私には普通の事。
自分の脳内で、空白でねじ曲がった近代史を、
これからも少しずつ学び直し、日本のことを誇りに思っていたいです。
映画は、乃木大将を演じた仲代達矢さんが素晴らしく、
乃木大将の人間味がにじみ出た作品でした。
夏目雅子さんもとても美しく、新沼謙治さんも若くてきれいでした。
さだまさしさんの「防人の歌」は今聴いても心に沁みました。
3時間がとても短く感じたのは、歳なのかな?
名作です。試聴してよかった。