■縦糸とともにある日本
仕事途中で1時間だけ舞楽の稽古へ。
卑劣なテロ行為があってからというもの
しばらくTVやSNSを見るとPTSDになりそうで、
読書尚友となっている日々です。
そんな暮らしの中での稽古は心があらわれるようでした。
ファ~っとした雅楽の音は、
不調和音なのに心の汚れが落ちて軽くなっていくのが…不思議ですね。
ずいぶん集中ができ、最初から最後までほとんどノーミス。
先生に「だいぶん昔の感覚が戻ってきてるね!」と褒めていただけ嬉しかったです。
今稽古しているのは、数年前にも稽古していた
白拍子「越天楽今様(えてんらく いまよう)」です。
今様とは「当世風・今ふう」という意味合いで
現在でいうとカラオケやラップで踊るような感じです。
越天楽今様には、
四季の様子が歌われているのですが、
歌詞に合わせて体を動かすたび
日本は四季があってとても美しい国なんだなって誇りに思います。
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「ずいぶんカタチになってきたので、次行こうか!」
と先生がお声をかけてくださいまして、
「納曽利(なそり)なんかどう?」とおススメいただいたのですが、
昔やっていた胡蝶(こちょう)をスッカラカンと忘れておりまして。
思い出したいので胡蝶を復習をすることにしました。
ピンクレディーの曲なら、UFOとかサウスポーとか…
音楽がかかれば今でもサッと踊れるのはどういうことなんでしょう。
舞楽も音楽がかかればサッと舞えるようになりたい今日この頃。
春のやよいのあけぼのに
四方(よも)の山辺を見渡せば
花盛りかも白雲の
かからぬ峰こそなかりけれ
軒のあやめも匂うなり
花たちばなも薫るなり
夕暮さまの五月雨に
山時鳥名乗るなり
秋のはじめになりぬれば
今年も半ばは過ぎにけり
わがよ更けゆく月影の
かたぶく見るこそあわれなれ
満ち干絶えせぬ潮のやま
さし出の磯の友千鳥
君がよわいを幾千代と
声もゆたかに鳴き交わす
※東儀秀樹さんのYouTubeを一番下に貼り付けましたが、1分14秒からの曲に合わせての歌です。
この曲で舞っています。
●舞楽とは:
おおむかし・インド・中国・朝鮮半島を経て
日本に伝えられた音楽(雅楽)と舞いのことです。
今では発祥の地インドはもとよりベトナム、中国、朝鮮半島に残っていません。
なぜなら、どの国も日本のようにずっと続いてきた国では無いからだと思います。
皇室が縦糸をつむぎ、縦糸とともに歴史が繰り広げられてきた日本。
縦糸を大切にしてきた国だからこそ、
伝統や文化も共に受け継がれていくのだろうと思います。
伝統文化を大切にし、四季があり美しい国。
日本がこれからも日本であり続けますようにと願います。