■野うさぎの走り
北九州のお友達Y君から〝うさぎの走り〟というお酒が届きました。
お酒が好きな私への快気祝いだそうで、
踊ってしまいそうなほど嬉しいです。
Y君には、九州へ走りに行くたびお世話になっていて、
Y君が私のお世話をしたくなくても、
お世話する羽目になってしまうという…
なんとも不思議な存在のお方なのです。
例えばこんな思い出。
2018年の5月〝星の郷八ヶ岳野辺山高原100㎞ウルトラマラソン〟大会がありました。
100㎞という道のりの中で、私は20km過ぎの大きな曲がり角の斜度で足が砂利に挟まり、身動きが取れなくなって転倒し、膝を負傷しました。
ときかく〝切った!打った!捻った!折れた!〟などの時は
RICE(ライス:安静、冷却、圧迫、挙上)の早い処置が必要なのは
トレーナーの自分が一番知っているのにも関わらず、
私は「ゴールしたい(魂の声)」と言う気持ちが先行してしまい、
持っていた水で傷口を洗い流し、
ワセリンと生理用ナプキンとテーピングで止血して
あとの80㎞走ってしまいました。
切り傷にはゴールデンタイムがあり、
6時間以内であればすぐに消毒したり縫ったり出来るのですが、
その時間をこえると感染症(破傷風)の
心配が出てくるので縫えなくなります。
現に私は怪我の後80㎞走ってしまったので、救護テントの方も大慌て。
・・・
そんなことで大会後は病院送りなのですが、
なんせ八ヶ岳あたりは病院がありません。
何故だか…救急車も来ないようで。
(たぶん佐久平からくることになるので時間がかかりすぎるから)
自分で車を準備して、野辺山高原から30~40分離れている
小海の診療所まで行かなければならなくなったのです。
ゴールしたY君を捕まえて、あつかましくも診療所にレンタカーで連れて行ってとお願いしました。ちなみにレンタカーはY君が自分の観光用に借りた車です。
Y君もレース後で、お風呂も入りたいし、ご飯も食べたいだろうし、早く休みたいはず。
(一応)「搬送、断ってくれていいからね」と言ったのに、
「断る理由が無い」と車を飛ばしてくれたことがありました…。→かっこいい
診療待ちの様子
感情の付いた思い出と言うのは、脳は特に忘れないようで…。
この思い出は、一生忘れられないものとなりました。
そして経験からの学びは、山歩きの指導員の資格取得の時、小論文で取り上げましたし、
イベント開催では、参加者の方に必ずお伝えするようになりました。
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あの時の思い出を共有したお友達から届いたお酒は、
兎年とランニングにかけた〝野うさぎの走り〟
ありがたくてありがたくて…
週末、感謝しながら味わいます。
とても嬉しいので、
今日はジョギングからランニングにステップアップしてきました。
おそらく、アクティブなレッスンの復帰も
もう大丈夫なんじゃないかな…なんて思いますが。
Y君から頂いた〝野うさぎの走り〟ができる様に、
日々体の声を聴き、
回復と体力づくりにつとめたいと思います。
本当にありがとう。