■走る旅:中山道〔54〕民宿みや~第27次 長久保宿~笠取峠~笠取峠一里塚
※リアルタイムのログではなく、数日前のログです。
〝人間一生 物見遊山…〟
これは江戸っ子の人生観を表す言葉。
生まれてきたのは、
この世をあちこち寄り道しながら見物するためであり、
せいぜいあちこち見て、
見聞を広めて友だちを増やし、
死んでいけばいい…と考えておりました。
わたしはこの言葉が好きで、自分もそうしたいと思っております。
コロナの様子を見ながら、感染予防して
〝うつさない・うつらない〟の心がけをしてこの旅を進めます。
今回は、ようやく帰ってきました!
厳冬期や緊急事態宣言などの社会情勢の理由で、8か月寝かした中山道を走る旅。
3泊4日で4つの峠を越え、約120㎞前進できまして、もうすぐ関東平野に抜けます。
しかし、今回の旅が終わった瞬間に大阪には緊急事態宣言が出まして、
またまた旅はSTOPします。
思うようにならない、そんな先を急がない旅に最初はイラついておりましたが、次第にドラマティックで良いかと思うように。
この章は、唐沢一里塚~第28次 和田宿~疲れを癒した民宿みやの続きで、
長久保宿を経て笠取峠を越えます。
民宿みや さんから、佐久平までの28㎞の旅。
28㎞は長くなるので、何分割かしながら旅をふり返りましょう。
■ルート:
民宿みや~第27次 長久保宿~笠取峠~第26次 芦田宿~第25次 望月宿~第24次八幡宿~第23次 塩名田宿~佐久平 (28km)
民宿みや さんからのスタートです。
(写真は青空ですが、前日のもの)
この日は朝から雨が泣き出しそうなお天気で。
佐久平まで、なんとかもちますように…と願いながら進み始めます。
●四泊一里塚
国道を進むと四泊一里塚を見逃しますが、中山道は国道の横になります。
中山道に標識のみ残ります。
寛永8年の洪水で長久保宿が流されて、塚もその時に流失したそうです。このあたりに長久保宿や一里塚があったようです。江戸から48里ですよ。
●これより長久保宿
●脇本陣跡
高札場は2011年に復元されたそうですが、いい味出していますよね。
長久保宿は真田幸村ゆかりの地なんだそうで、宿場に新しい観光案内のPOPがチラホラありましたが、対照的に建物は古い建築物が残り、味のある宿場です。
真田幸村ゆかりの地というのは、本陣石合家に真田幸村の長女「すへ」が嫁いだからだそうです。
大阪からここへ遠く離れた長久保宿へ嫁がれたんですね。
昔ながらの建築物が残り、古い火消車には釘付けでした。
かっこいいな。
いつまで使われていたんでしょうか。
和田峠や大門峠の登り口として栄えたそうです。
●本陣:1
●脇本陣:1
●旅籠:43
●家数:187
お酒の神様がいらっしゃいます。
ご祭神は酒造守護神の「大山昨命」
靖国霊社や日露戦争戦没者慰霊碑が立っておりました。
日本をお守りくださってありがとうございました。
手を合わせて進みました。
雨で夏の季節の笠取峠は、雑草がイキイキしているので、
元気な蛇が出て来そうで足元がちょっと怖いです。
実際は(昔は)上り下りのあった峠なんでしょうね。
この先、笠取峠の松並木を越えて芦田宿へと向かいます。
●高温多湿の梅雨や炎天下の夏の季節は、帽子をかぶったり、こまめな水分補給をしたりして、充分な熱中症対策を心がげましょう。
●冬場は防寒対策を行いましょう。
●中山道は思った以上にコンビニがありません。行動食を持っておきましょう。
●トイレは駅やコンビニがほとんどです。事前に場所をチェックしておきましょう。
●自販機はあるコースと峠越えなどは自販機が無いコースもあります。余分に水分を持参しておきましょう。
●お天気が急に変化しますので、レインウェアを持参しましょう。
●救急グッズを持っておきましょう。
●ローカル線は電子カードが使えないことが多いので、電車賃を準備しておきましょう。