■[大阪スポット]適塾:今も昔もたいして変わらず。大切なことは同じ。
調べたかったことを調べておりました。
天然痘と種痘についてや、HPVワクチン薬害の歴史や経緯などです。
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〇天然痘と種痘について:
ワクチンの世界初は、天然痘撲滅のために開発された牛痘(ぎゅうとう)でした。
1769年にイギリスでエドワード・ジェンナーが雌牛からとった牛痘を使って人類初のワクチン開発に成功したことにより誕生しました。
そして、牛痘接種が全世界で進んだことにより、1980年WHOが「天然痘は全世界で撲滅した」と宣言しました。
ワクチンの語源はラテン語のvacca(ワッカ:雌牛)よりきているとか。
※次に、私が知りたい事は、この時、どれくらい世界で牛痘接種が進んでいたのか?
日本でも歴史的な人物が感染症で沢山亡くなっていますが、当時どれくらいの国民に浸透していたのか?という疑問。→次の課題ができました。
日本でワクチン接種が本格化したのは嘉永2年(1849年)。
鎖国真っただ中のことでした。
ワクチン接種を進めたのは、大阪・適塾の蘭学者、緒方洪庵(1810~1863年)と洪庵を中心とする民間蘭学者の仲間たち。
読者の皆様は、ワクチンって、何かご存じでしょうか?
定義上だけで言えば「病原体(ウィルス)から作り、これを人体や動物体に接種し体内に抗体に生じさせ予防する薬品」と言われます。
実は、ジェンナーが牛痘を開発し、海外から日本に入ってくる前、緒方洪庵よりも早く、福岡県の藩医・緒方春朔が原始的な毒を以て毒を制す方法で感染予防をしていました。
「患者のカサブタを鼻から吸う」という日本独自のワクチンです。
人のウイルス(人痘)を使う方法は、獲得免疫が上がり、なんとまさにワクチンの定義にピッタンコな方法ですね。
のちに牛痘を普及させる洪庵も、牛痘を手に入れるまで人痘を使った様ですよ。
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〇HPVワクチンについて:
話は変わりますが、HPVワクチンは、子宮頸がん予防のためのワクチンですが、子宮頸がんの原因となるハイリスクのウイルス15種類のうち、16型と18型にしか効果がないという説があります。
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見えない未知のウィルス対策のために、ワクチンを接種するということも大切だと思いますが、それで安心してしまうのではなく、「もしかしたら…完全には効かないかもしれない」という事も頭に入れておくことも大事だと思います。
過去の歴史がそれを教えてくれています。
一番大切なのは、本来自分が持っている自然免疫が機能できる様、しっかり予防対策をしておくことではないでしょうか。
緒方洪庵は、牛痘の貢献他、日本にコレラが流行したとき、治療にあたりながら、治療手引書『虎狼痢治準(ころりちじゅん)』を発刊し、感染予防に尽力しました。
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〈虎狼痢治準(ころりちじゅん)』の発刊後、さまざまな洋書が訳され江戸幕府が発刊した書物より〉
「身体と衣服を清潔に保つ」
「室内の空気循環をよくする」
「適度な運動と節度ある食生活」
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など、コレラ予防も、現在の風邪予防対策と何ら変わりはないですね…
うがい手洗い、お風呂に入って清潔に。
そして換気をしっかりして、
汗ばむ程度の適度な運動(きつすぎるのは逆効果)と栄養しっかり心がけましょう。