■此界隈井原西鶴終焉之地碑〔大阪歴史スポット〕
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好色一代男
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今朝の読書の登場人物に「灰屋 紹益(はいや じょうえき)」という名前が出てきて、ものすごく興味を持ち、朝っぱらから相方と〝身体に取り込んでしまいたいくらい 好きな人の遺灰を、酒の中に入れて飲めるか?〟という議論をしておりました。
灰屋 紹益は、灰で巨額の富を築いた町商人ですが、多芸多才でそれぞれ一流の先生に学びそうとうの知識人だったようです。
そんな灰屋さんは、京六条三筋町の遊女屋林家の二代目吉野太夫の見受けをしましたが、(見受けをするまでのなかなか良い話は端折りまして…)
興味を持ったのはここからです。
太夫は結核で36歳で亡くなるのですが、灰屋さんは、火葬した太夫の遺灰や遺骨を壺に詰め、骨粉にし、毎晩酒杯の中に入れ太夫を偲びながら飲んだというのですから、奇人だな…と思う反面、灰屋という仕事に徹底しているなと感心し、太夫を身体に取り込んでしまいたいくらい愛していたんだなと感動してしまいました。
そんな灰屋さんがモデルになったのが、井原西鶴の処女作である「好色一代男」の巻五「後は様つけて呼ぶ」の世之介なのです。
そんなことで…今日の帰宅ランは、毎週通っている井原西鶴の終焉地を通ってみました。
此界隈井原西鶴終焉之地…ということは、だいたいこのあたり…ということなんでしょうね。
ところで、人間最後は皆灰になりますが、
〝身体に取り込んでしまいたいくらい 好きな人の遺灰を、酒の中に入れて飲めますか?〟