■【読書】プロセスエコノミー
「これを(わたしに)ぜひ読んでみて欲しい」と
おすすめいただいた1冊。
〝プロセスエコノミーあなたの物語が価値になる〟
(幻冬舎/尾原和啓 著)
昨年11月、起業家のけんすう氏が自身の「note(ノート)」で
「プロセス・エコノミーが来そうな予感です」と
記事を書いたことで
「プロセス・エコノミーってなんじゃ!」と話題となりました。
本の帯に「良いものだけでは稼げない時代になった…」とありますが、
私自身が生まれた時代は「こんなものがあったらいいな」と
まだまだモノが生み出されていた時代(本の中では乾いた時代と言っています)なので、
良いものを作れば売れる、良いものが目の前にあったら購入する…
その一昔前的な考えが今も沁みついています。
しかし、〝今〟はそうじゃない。
SNSやYouTubeなどの普及で
ヒット商品が生まれればすぐに模倣され、
飽きられるスピードも早くなってきています。
全体的にレベルが上がっていて
人もモノも埋もれる時代なのですよね。
そんな中で、良い商品や、
(私の場合はモノでは無く知的財産なので)
私と言う人間を見つけていただく…
と言うのは非常に難しくなりました。
そこで、新しい稼ぎ方として注目を集めている概念が、
プロセス自体を売る「プロセスエコノミー」なのです。
プロセスエコノミーとは…
その人が持つ“こだわり”や“哲学”が反映されたプロセス、
制作過程を価値にしていくことです。
ちょっとわかりにくいので、
逆の概念を「アウトプットエコノミー」とすると
アウトプットエコノミーは
「プロセスでは課金せずに、アウトプットで課金する」というもの。
- 音楽を作っているところではお金は稼がず、できた音楽を売る
- 映画を作っているところではお金は稼がず、できた映画を売る
- 料理を作っているところではお金は稼がず、できた料理を売る…など。
プロセスエコノミーは、この逆だと考えるのがわかりやすいのかな。
まさに、私の頭はこの「アウトプットエコノミー」でぎっしり支配されていまして、
完成形でなければ売れないと思っていますが、
今の世の中は、もうすでにプロセスエコノミーに変わっているんだ…
と言うことを頭において
アウトプットエコノミーに乗せて
「人に喜んでいただけること」を提供できたらな…と思います。
(ため息)
はぁー…
若者は、先を進んでいる。
〝モノがあふれ埋もれていく時代〟において、
考え考え抜いて生きているんだな…と。
若者に学ぼう。
とても良い刺激的な本でした。
オーディブルで聴いたのですが、もう1度聴き返したいと思います。