■【令和に想う江戸の暮らし①】弁証法的なくらし
グローバル化が進み、モノやコトがありふれて負の側面もチラホラ出てきてるこんにち、
鎖国下で限られたモノでやりくりしていた江戸の人の暮らしがとても素敵に見え、見つけたアイデアを日常生活にも取り込ませていただいている。
町屋を訪ねて街道をランングをするようになって、改めて日本の素晴らしさに気付くようになった。
今〝SDGs(持続可能な開発目標)を!〟というけれど、日本が古くから大切にしていることは、まさに地球にやさしい〝SDGs〟の暮らしである。
例えば、着物や帯。
半永久に着ることができ、ボロボロになったら半襟や小物などにリメイクできるのだ。
または、お茶。
お茶が飲みたくなったら、自宅でお茶を点てる。
茶室でなくても、お茶のふわふわした表面からも侘び寂びを感じ、見ていると心が落ち着く…。
まるで日本庭園にいる様。
こーゆーことをしはじめると、消費しなくなってしまうのでホドホドに。消費はやっぱり楽しいし♬
…なので、弁証法的な考えを取り入れてゆるゆると過ごしている。
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弁証法とは、簡単に言えば「対立する物事から新しい見識を見いだす」方法のことである。
「正」「反」「合」という3つの要素を3段階に考えてよりよい考えを生み出していく。
〔たとえば〕
《1》「正」:あることが主張される
《2》「反」:「正」を否定・対立・矛盾する主張がでてくる
《3》「合」:正と反が保存されながら統合し、さらに望ましい考えが生まれる。
つまり、2つの対立する主張を大切にしながらより良くしていく、白でもない黒でもないグレーという良い色を作っていくような方法なのだ。
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ガッツリ江戸の暮らしはしない。
江戸と今の暮らしを大切にしながら、お互いの良いところを組み合わせて過ごす。
おでんのように仕切られているんじゃなくって、
〝令和〟というお鍋の中で色々な具が混ざり合っている楽しい感じ。
これが自分にとって、今とても楽で自然な暮らしなのである。
これから数回にわたって、〝令和に想う江戸の暮らし〟をまとめてみようかな…とおもう。