京都府南丹市園部町(そのべちょう)は、ちょうど京都の真ん中にある「まち」。2006年1月1日に周辺4町が合併して南丹市になって、現在は南丹市の行政区なのだそうです。隣町である「歩いて健幸せなまち・京丹波町(きょうたんばちょう)」にウォーキングセミナーでお邪魔したあと、せっかくなのでJRがある園部駅に移動して近くを探索することにしてみました。
●コース:JR園部駅西口→生身天満宮→園部城址→JR園部駅西口(約6㎞ 弱)
事前調査
セミナーで県外に行った時、必ずすることがあります。
それは、少し早く現地入りし付近を探索すること。
自分が住んでいる地域と訪問した地域とのギャップがあることがあり、自分の住む世界の感覚でセミナーすると必ず失敗するんです。
ですから、地域の人に質問したり、自分の脚で歩いてみる…ということをします。
この日も待ち合わせ1時間前に到着したので、近くを探索することに。
JR駅構内に近くの探索マップは無く、あるのは案内の看板だけ。
看板には歴史の道の地図が。
歴史スポットを解説し、コースが解る手持ちMAPがあったら、歩きに来るのにな…作ったらいいのにな…あるのかな?切らしているだけかな?…なんて、ウォーキングアドバイザーの職業病勃発。
近くのコンビニでコーヒーを買うついで、他にお客さんがいないことを確かめ、店員さんに「園部」のあれこれを質問してみました。
Q(ゲン子):「園部に来たら、ここだけは行っておくといいなーと思うところありますか?」
A(店員さん):「んーーーーーーーーーないですね」
Q:(ゲン子):「このあたりに大型店舗ってありますか?」
A:(店員さん):「ないです(即答)。観光ですか?」
Q:(ゲン子):隣町にウォーキングセミナーの講師をしたのを話す。
「せっかくなんで帰りに探索してみようと思って。」
A:(店員さん):「何もないですが、このあたりの人もよく歩いたり走ったりしてますよ。買い物は〝スーパーマツモト〟ですね。」
Q:「観光客ってきますか?」
A:「あまり見ないですね~」…
こんな感じ。ありがとう♡
店員さんは「何もない」っておっしゃられてましたけど、何もないのが宝なんですよね。私から見ると、京丹波町や園部町は、自然豊かで緑深く素敵な町でしかなかったです。
事前調査が出来たので、セミナーでは〝マツモト〟のことや〝地域の皆さんがよく歩かれている〟ことをしっかりネタにさせていただきました。
仕事終わりに探索してみる
看板には園部城の文字があったので、近くかな…とgoogleで調べてみると約2㎞の文字が…。
そんなことで園部城に行ってみることにしてみました。
レンタサイクルを借りようと思いましたが、約2㎞だったので、往復4㎞程度だなと、歩くことに。
●JR園部駅西口にレンタサイクルあり
6時間500円とお得な価格で電動アシスト自転車がレンタルできます。
園部城を目指して歩きだす。
スタートから3分もたたないうちに失敗したと気が付きました。
確実に登っているのです。
京都美術工芸大学・建築大学・伝統工芸大学
登った坂をふりかえると対向車線を下る車がこう配で見えなくなっている…急な坂。
大きな坂を登ったと思ったら、次は下り…
それを繰り返していたら、生身天満宮を見つけました。
このあたりは山だそうで、坂と言うより山登り山下りでした。
●生身天満宮(いきみてんまんぐう)
写真を撮りたい対象物のそばには必ず自転車やバイクがある件…
バイクのおかげで灯篭の大きさが解ります。2.5~3mはありそう。
坂は尽きない。またのぼる…。
天満宮なので牛さんがいらっしゃいます。
セミナーが無事に終わり、勉学の神様・菅原道真公にガサッとおまいり。ちなみに、奥から流れていた雅楽は偶然にも『越天楽今様』。私が西宮神社に奉納させていただいた舞の曲でした。
生身天満宮は、日本一古い天満宮と呼ばれ、全国で唯一ご祭神である菅原道真公を存命中からお祀りした神社。学問の神様とあり、合格祈願や学業成就に訪れる方が多いそうです。
立派な神楽殿。そうそう、これこれ(真ん中)白拍子の舞。
宮司さんと禰宜(ねぎ)さんとお話し。
境内修復事業で一億円募金を募っているそうで、
一口参加したら梅と境内で採れたという榊をいただきました。
梅とは…さすが天満宮。
それから、付近の観光パンフレットも各種いただきました。
なんや!観光案内パンフあるんかーい!
簡易な探索マップもありました!!!
●園部城址
なんと!お城が学校???
城門から出てきた学生さんに「中は入れないのですか?」と聞いたら「たぶんダメだと思います」と。
園部城は、明治2年(1869)明治維新後、日本で一番最後に造られた城です。
1621年に小出吉親が小麦山の麓に築いた城は、徳川幕府の制度上では城ではなく陣屋という扱いで「園部陣屋」と呼ばれていました。
幕末、京の治安が悪化し、その後に備えるため改修が認められ、1869年に完成し「園部城」と呼ばれるようになりました。
現在は京都府立園部高等学校の敷地となっています。
お城が学校とは…、園部高校は日本一最強の高校かも。
城門、いや正確には校門か。中には入れないのか…。
遠くから眺める。あれは櫓だろうか…。
テニスコート越しに遠くから石垣を眺める。
女子テニス部が部活中で無くて良かった♡
【後記】
園部駅西口から園部城まで。折り返しで約6㎞満たない程度でしたが、アップダウンが結構ありかなりのタフコースとなりました。
この辺りを歩たり走ったりしている方は、健脚な方が多いだろうと思います。
駅に園部町を探索できるパンフレットが無かったのは残念でしたが、立ち寄った生身天満宮で「行ってみてね!」と手渡されたことにより、パンフレットの存在を知りました。
この日私は、記事に登場してくる人以外にも園部町の人に沢山話しかけられ、会話をして園部町の色々を知りました。
こういう町の人のコミュニケーション力が「また来たいな」になるのだという気付きになりました。
生身天満宮でいただいたパンフレットによると、園部文化観光協会さんによるボランティアガイドによるハイキングやEバイクイベントもある様です。タイミングが合えば参加してみたいな!
●エストロゲン子中の人
(junko sakata)
専門は、ウォーキングやランニング・エアロビックダンス・健康体操・生活習慣病予防・呼吸器循環器系に有用性のある有酸素運動指導など。民間フィットネスクラブや運動指導者団体の教育コンサルタントを経験し、「一生自分の足で歩くこと」を目標に、ウォーキングレッスンや地域ウォーキング指導員育成・企業健康セミナー、ウォーキングルートの開拓ほか、メディアやWEBのエクササイズ監修を行う。
SNS上でエストロゲン子としてウォーキング情報を発信中。
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