■御嶽登山レポ(序章)~安全管理の見直し~
10数年前に、ドイツで自然に包まれながら一緒に学んだ先輩たちとの同窓会。
今年は御嶽山でしよう!と言うことに決まり、9月15日から16日にかけて、御嶽山に登ってきました。
何故御嶽山になったのかに特に意味はなく…、
長野の地域おこし事業に携わる後輩や、
長野の地元の市の健康づくりに力を入れながら農業をしている先輩もいて、
たまたまみんな自然が大好きだという事から、長野側から御嶽山に登ろうと言うことに。
しかし…場所が御嶽山なので、
今回メンバー全員が、安全登山に関する見直しと、アウトドアスポーツの完全管理について考えるいい機会となりました。
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御嶽山と言えば、5年前に噴火し、多くの方が巻き込まれた山。
(この9月でちょうど5年になります)
場所が決まってから、噴火のこともあって、
いったん場所を変えようか…と言う相談もありましたが、
登らせていただける事や、再会できることへの感謝の心で1歩1歩、歩かせていただこう。
災害のことを知り、忘れないために慰霊しながら登ろう…と、
事前に、今回の登山メンバー内で充分やり取りし、災害に備え準備したうえで当日を迎えました。
〇生還女性が語る「あの時」➔ 記事★★★
〇自衛隊が御嶽山の捜索活動の動画を公開➔Youtubeより★★★
その他、シェルターを作ったことなど。
色んな情報を共有し合いました。
自然の中で過ごせる登山は、私たちの五感を刺激し、とっても楽しい思い出を作ってくれますが、
相反し、恐ろしい部分も持っています。
特に御嶽山は乗鞍火山列の最南端に位置する活火山。
火山帯の土台の岩盤は1600~1900mの範囲まで確認され、火山活動で生じた火山岩層の厚さは山頂でも1㎞程度で、標高3067mのうち約3分の2が火山の土台の岩盤と言われています。
とにかく、ほとんどが活動している火山の土台を歩かせていただいている事を意識し、
いつ噴火しても、その時の最善を尽くせるように心得ておく必要がありますね。
そんなことで、現在ヘルメットの着用と、マスクの持参が推奨されています。→あると安心。
高山植物やライチョウも観れ、とっても穏やかな表情を持つ御嶽山ですが、
最近まで神社のある剣ヶ峰にも立ち入り禁止になっていましたし(今は解除されています)、噴火した岐阜側は、まだ立ち入り禁止区域のところがあります。
亡くなった方の御冥福を祈りつつ、ヘルメットを着用しマスクを装備して、噴火後の火山の生態系や、自然の生命力を感じに登って参りましたので、
とりいそぎ、この記事を御嶽登山レポート序章とさせていただきます。
登山は、楽しい陽の部分だけではない厳しい陰の部分も兼ね備えていることを、決して忘れないように…。
同窓会レポは、後々書こうと思います。
これから、秋山シーズン。
富士山でも石が落ちてきた事故もありましたし、
活火山や落石が心配される山に登られる予定の方は、登山保険は勿論のこと、自分の身を守る+αの装備を準備すると安心かもですね。
※写真は先輩からのいただきもの。後輩が荷物を見ていると言うことで、デポしたバッグにスマホを忘れ剣ヶ峰の写真は無し。
スマホを忘れるって…撮影せずに心で感じろ!と言う事かな。
二の池。
山頂付近。たくさんの方が噴火に巻き込まれました。
慰霊碑です。
シェルターができました。