■【走る旅】知の栄養補給。~蒙古襲来と九州の仏像~
数日前に元寇についての予習復習をしていました。
理由は、北九州市立自然史・歴史博物館で、蒙古襲来と九州の仏像…と言う講演会に参加するため。
小倉~スペースワールド跡地を走って往復17㎞。
スペースワールド跡地あたりは北九州マラソンコースの一部で、毎年レースで通りすぎるだけなので、じっくり観てみたかったんです。
近くのスペースワールドがあったところが更地になっていて、すっかーんと空いた広すぎる跡地が寂しげでした。
講習会は、マスク着用です。
新型コロナウィルス対策です。
講習会でいただいた資料には、元寇ではなく蒙古襲来の文字が…。
元寇とは戦争の呼び名なので、蒙古襲来と呼ぶ方が一般的なのかな。
…
講演内容は、九州の仏像のことが軸。
佐賀の竹下正博さんと言う偉い先生がスピーカーでした。
めっちゃ面白く分かり易くお話されていて、仏像のことがよく解らなかった私が理解できるほど。
宗教と美術、歴史。
切っても切り離せない関係。
仏像もまた宗教と美術、歴史と切り離せないもの。
例えば、お顔が世相と関係があること。
厳しいことがあった時代には、仏像の顔も厳しくなる。
おそばに仏様が居て欲しい時代には、近くに寄り添うような優しいお顔になる。
→ざっくり表現しすぎていて、先生の意図とは違うかもしれませんが。
歌は世につれ 世は歌につれ… →古っ!
玉置宏さんがロッテ歌のアルバムで冒頭に言う言葉。
歌は世の成り行きにつれて変化し、世のありさまも歌の流行に影響されるという意味。
昔から百人一首の和歌にも…毎年行われる歌会始のうたにも、その時代の世相が書かれてある。
仏像も、ロッテ歌のアルバムの言葉の様に、世相と表情が関係しているそうな。
九州の仏像は蒙古襲来(元寇)と深い関係にあり、蒙古の神様が攻めてくるので(当時の絵巻物には鬼の絵が描かれてある)、日本も日本の仏像の力で跳ね返したいとさらに鋭い表情になっているようです。
どんなお顔をしているのか、仏像めぐりにも興味を持ちました。
運慶流の仏像について掘り下げたので、再び九州の仏像の旅もいいな。
そして、関西の運慶流の仏像と比べたいな。
仏像について知ったとこで、
私の頭の中のパーツ
歴史、
美術、
宗教、
政治、
様々なことが自分の脳内で結びついていく瞬間。
ほんまに興味深い講演会でした。
すごく勉強になった。
講演前に拝観。
月のかけら…
これを実際に見たかった。
何年越しだろう。
アポロ12号…月面着陸を始めて成し遂げましたね。
大きな宇宙から地球を客観的に観たことで、地球がどんなに美しい星か、この歴史によって人々が知ることができました。
素晴らしいこと。
これからも、どんどん宇宙を身近に感じる時代になるでしょうが、
研究や開発を軍事力には使ってほしくない。。。と超個人的な意見。
おおおー骨格模型。
もえもえします。
角や牙を支えるため、首の骨がすんごいぶっとい。
講演会の他にも、八幡製鉄所の歴史展示が興味深かったです。
知への栄養補給。
よき旅でした。