■【スペイン風邪とコロナウィルス】愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ
1918年から1920年までの約2年間、
当時の新型ウイルスのスペイン風邪(H1N1型)によるパンデミックが起こりました。
当時の世界人口の3~4割に当たる5億人が感染。
そのうち2000万人~4500万人が死亡しました。
当時の内務省調査によると、国内では3回のピークがあり、
第1回目のピーク(1918年8月~1919年7月)には
患者数が2100万人以上、死亡者は26万人。
2回目のピーク(1919年8月~1920年7月)は
患者数が約241万人と大幅に減り、
死亡者数も12万8000人と半減。
3回目のピーク(1920年8月~1921年7月)になると、
患者数は22万4000人、
死亡者数は3700人。
その後、感染は終息。
~諸外国もほぼ同じ~
当時の日本政府の対策も今と同様、
学校の一斉休校を実施。
イベントの自粛を呼びかける。
マスクの着用やうがい手洗いの実施など。
しかし、最終的に多くの人が感染し、
集団免疫を獲得することで、
終息に向かったと言われています。
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これらの歴史から、
わたし達人間は、常にウィルスと共存と言うか…
戦ってきたことが紐解けます。
新型コロナウィルスはスペイン風邪と同じではないけれど、
新しいウィルルスが現れた時、
収束までに2年はかかりそうだということ。
自分の身体を守るために気を付けることは、今も昔もそんなに変わらないという事。
これらを頭に置き、
仕事や生活を含め、これからをどうするのか…
先を考えなければならない。
・・・そんなことを歴史から学びます。
これさえやっておけばかからない…
これさえやれば収束する…
そんな都合の良いことは無いし誰も解らないことですが、
先達やってきた対策は、今も実践したいことばかり。
ちなみに、以下は、宮澤清治さんのスペイン風邪についてまとめられたコラム。
よかったら読んでみて下さい。
一部抜粋しておきます。
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―スペイン風邪、猛威を振るう―宮澤清治 スペイン風邪猛威を振るうPDF
①多数人の寄る所、ほこり立つ所へは行かぬがよろしい
②悪性感冒の病人には接近せぬように注意せられよ
③せきをするとき、ハンカチで口を覆い、また、たんを吐き散らさぬようになさい
④鼻毛をそらぬよう、また胃腸をこわさぬように用心せられよ
⑤日々丁寧にうがいをし、口内、のどを清潔にせられよ
⑥うがい液御入用の方は本会事務所ヘビール瓶お持ちあれば差し上げます
⑦食振るわず少しでも身体だるく、また熱あると思えば、早く医者に治療を受けられよ
以上は、100年前の注意事項。
昔も今も対策は大筋としては同じ。
しかし、こういった心がけが予防の大切な一歩である。
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今、医者にかかると医療崩壊が起きそうで、これはちょっと考えてしまいますが、
歴史から学んだ
収束までの2年という時間、
そして先達が教えてくれたウィルスへの対策を肝に銘じて過ごしたいと思います。