■走る旅:中山道〔41〕第37次 福島宿~第36次 宮ノ越宿 #ランニング
※リアルタイムのログではありません。数日前のログになります。
〝人間一生 物見遊山…〟
これは江戸っ子の人生観を表す言葉。
生まれてきたのは、
この世をあちこち寄り道しながら見物するためであり、
せいぜいあちこち見て、
見聞を広めて友だちを増やし、
死んでいけばいい…と考えていました。
わたしはこの言葉が好きで、自分もそうしたいと思っています。
京都三条大橋から、お江戸日本橋まで東海道&中山道69次。
江戸時代の人は、江戸から京都までの135里34町余(約540km)㎞を歩いていたそうです。
出張や用事に合わせるので
宿場の順番通りにはいきませんが、西から東へ。
物見遊山しながら…自分の脚で走って一本の道をつなげてみようと、旅をしています。
対して中山道は、東の山中を通過するので「中山道」
東海道とともに日本の二大幹線道で、中山道は近世以前から「東山道」と呼ばれ西国と東国を結ぶ主要道でした。
▼中山道:
江戸・日本橋~東海道・草津宿の67継立(67次)
草津宿と大津宿を含めて69次という場合もあるので、このログ上では、
69次135里24丁8間(約540km)で表記します。
コロナの様子を見ながら、感染予防して
〝うつさない・うつらない〟の心がけをして…
野尻駅~第40次 野尻宿を経て〜第39次 須原宿〜第38次 上松宿〜第37次 福島宿〜第36次 宮ノ越宿~第35次 薮原宿~第34次 奈良井宿まで。
あちこち寄り道しながら2日間で55㎞走ってきました。
【関連記事】
●野尻宿~須原宿
●須原宿~上松宿
●上松宿~福島宿
●[番外編]木曽福島/福島宿
●福島宿~宮ノ越宿
●宮ノ越~薮原宿
●鳥居峠越え
●奈良井宿
上松宿~福島宿と福島宿(木曽福島の様子を綴った記事)の続きとなる。
福島宿から宮ノ越宿までを記録する。
この日は3つ先の奈良井宿を目指すが、途中、中山道の難所と言われた鳥居峠越えがある。
混雑しない時間に大阪へ移動したいので、正午過ぎには奈良井宿に着きたい。
そのうえ、峠手前の薮原宿で〝お六櫛〟を買いたいと欲張り。
ゴールまでの道のりはほぼ登り…これらを考え欲求を満たすため、午前8時前に木曽福島を出ることにした。
気温2度だったか3度だったか?寒い木曽福島の町には朝霧が立ち込め、山々も放射霧に覆われていた。
水墨画のようなモノクロな景色は美しい反面おどろおどろしく、すべては陰陽 表裏一体という言葉がしっくりくる。
〝朝霧は晴れ〟ということわざがあるが、おそらく日中は良い天気になるだろう…。そんな希望を胸に前進した。
福島関所を通過する旅人の絵…
福島関所までの上り坂は、石仏が並んでいる。
1つ1つ「今日もよろしくお願いします」とお願いしてみた。
●福島関所
碓氷、箱根、新居と並ぶ4大関所の1つで、厳重な取り締まりで有名だった場所。
朝霧美しい~!と高揚する心と、「前が見えない」不安と…。
この先の鳥居越え大丈夫かなーと先の見えないことを心配する。
●出尻一里塚
江戸から69里。
●手習天神
木曽義仲の手習いを目的に学問の神の北野天満宮を勧請した神社。
大きな二十三夜塔は、写真じゃ伝わらないが、とにかくでかい。
※二十三夜塔とは:
庚申講と同じく民間信仰のひとつとして、人々が集まって月を信仰の対象とし、集まって飲食をしお経などを唱えて月を拝み、悪霊を追い払うという月待行事行う記念のために建てられたもの。
集まって飲食することは、コロナ禍となった今はなかなか難しいけれど、集まって飲食することって、昔から何らかのパワーになっていたんだな…と再確認。
正沢川を渡り、ちょっとだけトレイルへ。
民家が近くにあるのだが、霧ががって不気味だった。
●中山道中間点
ようやく中山道も中間点。
中間点に到着するまでに…寄り道し過ぎていて、既に350㎞以上走っている。
〝江戸へ六十七里二十八町=約266Km〟の道標の文字も266㎞では済まないような気がしてきた。
〝人間一生 物見遊山〟は走る旅のテーマであるから、あちこち寄り道をして、いろんなものを見て見識も友達も増やしていきたいから、ゴールに早く辿り着かなくてもいい。
先が長いこの旅に楽しさすら感じる。
そう思うと、辛いことも楽しいことも色々ある道中が一番楽しいのかもしれない。
きっと人生も同じであろうか。
霧で前が見えない(見通しがつかない、得体がわからない)ことは怖いけれど、不安ばかりの時間を過ごしていては勿体ない。
〝目の前のことに集中せよ〟
霧の中を走ったこの区間は、そう教えてくれているような気がした。
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●本陣:1
●脇本陣:1
●旅籠:21
●家数:137
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宮ノ越宿に着いたころ、青空が広がってきた!
楽しんでいこう♬
今年は熊の活動範囲が広がっています。
ブナ・コナラ・ミズナラなどの木の実が不作で、山中はもちろん、里の方まで降りてきています。
とくに、秋と春は熊が活動する時期なので、山に入るときは十分に気を付けて準備と対策をしておきましょう。
特に山を楽しむ方や、里山近くで畑仕事をする方は、
10月6日に書いたBLOG記事をよろしければ、読んでみてください→☆☆☆
▼クマに備えるにはどうしたらいいの?→関連記事☆☆☆
▼今年は全国各地でクマ出没情報と事故が多発しています。旅先のクマ出没情報を必ず確認すると安心です。
▼熊出没情報BLOGリンク→ http://sukeroku.blog55.fc2.com/archives.html
●高温多湿の梅雨や炎天下の夏の季節は、帽子をかぶったり、こまめな水分補給をしたりして、充分な熱中症対策を心がげましょう。
●冬場は防寒対策を行いましょう。
●思った以上にコンビニがありません。行動食を持っておきましょう。
●トイレは駅やコンビニがほとんどです。事前に場所をチェックしておきましょう。
●自販機はあるコースと峠越えなどは自販機が無いコースもあります。余分に水分を持参しておきましょう。
●お天気が急に変化しますので、レインウェアを持参しましょう。
●救急グッズを持っておきましょう。
●ローカル線は電子カードが使えないことが多いので、電車賃を準備しておきましょう。