■おしゃれは時代を映し出す
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おしゃれは時代を映し出す
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2013年11月に公開された三谷幸喜さんの〝清須会議〟を再鑑賞。
画像はAmazonプライムより。わたくし会員です。
清須会議とは、本能寺の変で織田信長が討たれ継嗣問題&領地再分配に関する会議(1582年 天正10年)にあった会議(清須会議)を元にしたもの。
故郷の藩主の〝柴田勝家〟や、ゆかりのある〝お市の方〟、他、歴史上なじみのある方たちが出てきて面白い。
↑信長が討たれ、三法師を後継者にたてるまでのストーリー。
個人的に面白みを感じたのは、中谷美紀さん演じる秀吉の妻〝寧々〟の着物の着こなし。
幅が細い帯を腰のあたりで巻き、ただ結んだだけの様に見る〝さげ下結び〟。
現在から見たらだらしなく見えるんだろうけれど、中谷さんはとてもチャーミングに着こなしてた。
調べてみると延宝(江戸初期1673~1681年)の頃までは男性の様な着こなしが流行っていたようだ。
↑都風俗化粧伝と化粧の日本史は、着付けの参考にしている書籍。
また、鈴木京香さん演じる〝お市の方〟・剛力彩芽ちゃんの〝松姫〟がしていた〝お歯黒〟にも興味を持った。
お歯黒は、身分の高い既婚女性や武家の男性の権威の象徴の化粧だが、江戸以降〜明治時代初期に入り〝お歯黒・ちょんまげ・刀〟が禁止されるまで、身分の高い人以外にも化粧として定着していたそう。
(〝ごんきつね〟の中にも百姓の女性がお歯黒をつけている描写がある)
お歯黒は、顔つきを柔和に妖艶に見せる効果があるのだとか…。
お歯黒に関する情報は〝魏志倭人伝〟や〝古事記〟にも記載があり、1500年以上続いてきた化粧法。
「白い歯っていいな ホワイトアンドホワイト!〜♪」ってCMがあったけれど、歯に対する美意識がここ100年の間に対極にあるものへと一変してしまっている。
時代映画は、時代とともに移り変わる〝おしゃれ〟に注目してみるのも面白きかな。