■いのちのかぞえかた
火曜は他の曜日に比べちょっと忙しいが、仕事合間にさくっと着つけて着物に親しむ。
今日は袷の小紋を出して、袖を通してみた。
小紋はカジュアルな街着であるが、サラッとしていて、ウールの着物よりもスマートに見える…。
襦袢を出して、襟を変えてみたい…なんて思い始めて…
あれやこれやしているうちに時間が無くなる。
髪のアップも、今までの中で一番手早く、一番決まった!
髪まで決まると、どこかお出かけしたくなるなぁ。
洋服選びに費やす時間は287日…
これは、映画・おくりびとの脚本家、小山 薫堂さんの〝いのちのかぞえかた〟という絵本の中に出てくる言葉。
主人公は、読み手にそっくりな女の子…という設定。
人間の一生や生活にまつわる様々な数字を、成長を通して表現されていて、命の素晴らしさを感じ、時間を大切に過ごさせていただこうって気付かされる大好きな一冊。
私は着付けの練習に、どれくらいの時間を費やすのだろう。
…そして、
3000人の名前を覚えます。
そのうち名前と顔を一致させられるのは300人。
友達と呼べるのは30人。
そして親友は3人です。
…
うちのスタジオはもともと予約制で、コロナ禍によって大手スポーツクラブのレッスンも完全予約になり、参加してくださっているお客様の名前はほとんど記憶している。
もうすでに5万人の人と出会って、3000人の名前を憶え、
顔と名前を一致させれる300人の方、
友達の30人。
親友の(という言葉で相手を束縛するのは好きではないが…)3人に出会ってしまっているのかもしれない。
そう思うと、目の前のご縁を生地のように、縦横の糸を1本1本丁寧に紡いでいくことや、ほつれた所を丁寧に修理することは、すごく大切だなぁ…って思った今日の人生。
あ!スタジオの本棚に追加しました。