■適正を知るには動詞で考える [YouTubeライブ# 2好きがもっと好きになる]
数日前のことになる。
舞楽の勉強会は奈良に所在する能楽堂で開催された。
あいにく私は参加することができなかったこともあり
先生が稽古の時に勉強会での話をしてくれた。
その中で、
「地元の人から聞いた話でね。
大和葛城山あたりは昔(大和の国)、
戒那山(かいなさん・かいなやま)と呼ばれていて
腕を使って今はこの辺り(場所)にいる…
と説明してくれたのが面白くてね…」
と話し始めた。
かいなさんは「戒那山」と書くが、
かいなとは「腕」のことでもある。
舞楽でも「あわせがいな」とは、
こぶしを合わせて腕を張るような振り付けのことを言うのである。
ひとしきり大和葛城山の話をしたあとで、
先生がこんな質問を私にした。
「登山しますよね。今まで登った山の中でどの山が好きですか?」と。
私は少し考えてから
「御嶽山」と答えた。
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30分車で走れば海。
30分車で走れば白山。
自宅周辺は川も草原も里山もあり
熊出没も日常という
自然豊かな場所で育った自分は
都会へのあこがれはあっても
特別に山だけのことを考えたことが無かった。
若い頃は毎日キャンプ(家出)で、
今、野山でのアウトドアやキャンプが流行っているけど、
実はもう飽きている…かもしれない。
回答に対し
「御嶽山のどんなところが好きなんですか?」
と質問が重ねられ、
あまり深く考えずにこんな面白くない回答をしてしまった。
●独立峰で、ひたすら登ってひたすら下れること。
●標高が3000m程度でちょうどいい。
●ロープウェイで途中まで登れれば往復約7㎞くらいなので日帰りもできて手頃。
●信仰の山なので石碑も見れて面白い…。
稽古帰り、ジョグをしながら
「面白くない回答をしてしまったな…
自分は御嶽山のどんなところが好きなんだろう?」
と考え始めた。
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話は変わるが、マーケターの森岡毅さんが
「名詞でなくて動詞で考える。
すると自分の好きや適性がわかる。」
と言っていたらしい。
つまり、
「○○が好き」→「○○で○○をするのが好き」と考えるようにするのだ。
さっそく、ノートを広げ浮かび上がったことをメモしてみる。
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自分の得意なところで勝負する。
— さみしょう@ツイッター分析 (@samishow2021) August 28, 2022
例外はない。さぁ自己分析をしよう。 pic.twitter.com/u3k5ai046S
●独立峰は霊山が多く死者が行きつく場所とか航海の安全祈願や目印など信仰の場、その土地の信仰について知るのが好き。
●山は水をもたらし、交通網でもあり、人の暮らしを豊かにしてきた様子を見ることが出来る
●御嶽山は中山道の木曽福島から御嶽古道があり剣ヶ峰まで続いている…ことを中山道を走って知った。
●おじいちゃんに小さい頃御嶽山の歌を教えてもらって歌った。
●育ってきた地域の山も(白山)信仰の山でよく行った!親しみがあるから。
そうか!!
歴史的なことや、その地の風土、人の流れや暮らしを見たり知ったりするのが好きだから、御嶽山が好きなのである。→逆に赤字の部分ができれば、御嶽山に限らずなのかもしれない。
今まで考えることを避けてきたなと気付かされた。
こうやって考えれば、自分の適正に向かってさらに極めていくこともできる。
舞楽の先生によいタイミングで良い質問をしていただいたな…と感謝いっぱいである。
「名詞でなくて動詞で考える。
すると自分の好きや適性がわかる。」
大きな発見であった。
動詞で考えよう。
メモを取ろう。