■イギリスの思い出
2022.9.8
イギリスのエリザベス女王が96歳で崩御された。
英国君主としては歴代最長の在位70年とのこと。
ロンドンオリンピックのオープニングでヘリコプターからジェームスボンドと一緒にスカイダイビングしたオープニングは驚きと感動だったし、
今年の6月に行われたエリザベス女王 即位70周年で パディントンベアとコーヒーカップをスプーンで叩いてWe Will Rock Youのドンドンパのリズム取りから始まるクイーン(女王)ならではの演出もお洒落で印象深い。
25歳で即位されてから、大英帝国の終わりやEUからの離脱など激動期の英国を生きられてきた。
とても華やかで気品があり勤勉で、多くの国民に慕われた女王だった。
長く続いてきた1つの歴史が幕を閉じたが、私は女王が生きてきた姿を日本から少しでも拝見できたことに感謝したい。
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話は変わるが、20代の頃にヨーロッパを一周旅してイギリスも訪問した。
(イギリスは30代の頃にも運動指導の勉強で数日間滞在)
建物は男性的でクールでカッコよく、グリーンパークでさえも映画の1シーンの様。どこを歩いても映画の主人公になれた様で心躍った。
国会議事堂・ビッグベン
バッキンガム宮殿
ウェストミンスター寺院
グリーンパーク
学生時代に一番仲の良かった友人が、卒業と共にロンドン暮らしだったのだが、映画の1シーンとはずいぶんかけ離れた話「日本人(アジア人)としてロンドンに居る事の大変さ」を彼女から聞いていた。
人種差別と聞くと思い浮かぶのはアメリカ南部だが、そのもとを辿るとイギリスにたどり着いたりもする。
それを体感したのは、20代のイギリス訪問時。
ハロッズの食器売り場でディスプレイされていた可愛いお皿を見つけ、どうしてもそれが欲しかった。
英語を使って一生懸命2人店員さんに伝えたのだが、
「あなたが何を言っているのかわからない」と…売ってもらえなかったことがある。
かなり怪しいと思われたか?
子供だと思われたか?
本場の英語の国で英語を使う難しさ…というか、
まだアジア人に対しても差別があったように感じた時代だったので仕方ないと思った。
今なら過去のことが打ち消されるくらい社会が変わっているのかな?なんて、もう一度確かめてみたい気もする。
しかしこんな苦い出来事は、(もしも差別からだったとしたならば)相手が自分の国や言葉に誇りを持っているからのことだろう。
当時は悔しさというよりも「イギリス、気高いな」と感じた。
この出来事を忘れないために、空港でハロッズのマグカップを買って帰国したのだが、今でもそのカップを見るたびに思い出す。
決まって家族には「また同じ話をする…」と言われる。
日本は、駅に行ったらどこの国?と思うくらい
色んな国の言葉で案内があって親切と言えば親切なんだろうが、強くて、気品があって、お洒落で…ちょっとした意地悪をされても憧れてしまう国って、国民が国に誇りを持っているからなんだろうな。
私も日本に誇りを持っていたいし、
どこの国の人…ではなく「その人」として接したい。
久しぶりに友人に会いたくなった。
話はだいぶん脱線したが、
エリザベス女王、安らかに。