■エストロゲン子・子宮筋腫に悩まされて③[MRIガドリニウム造影剤の日]
病院の地下にある閉鎖的な空間へ…。
7年前にも、夫と7㎝だった子宮筋腫のMRIを撮影しに訪れました。
数十分待って私の名前を呼ぶ放射線技師は長身のイケメンでした。
「あんなイケメンに体のなかを診られるのいややな…」と
ためらいながら、放射線技師のもとへ小走りで向かいました。
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今回のMRIは、7年前と比較して、明らかに時間がかかりました。
その上、ガドリニウム造影剤を使いますから〝悪性〟の疑いがあるかも知れない検査です。
前向きに考えよう…とは思うのですが、時間が長い&ガドリニウム造影剤という要素だけでも「悪いのか…」と後ろ向きになっていきます。
機械の声に合わせて息を吸ったり・止めたり・吐いたりを繰り返しますが、まったく自分の肺活のタイミングとは全く合いません。
この機械が指導者なら嫌ーという気分と、MRIの狭い空間が重い圧力となりました。
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話は変わりますが、狭い空間はわりと好きです。
特に、幼少期は跳び箱の中が好きでした。
放課後に誰もいない体育館の跳び箱の中に籠っていたこともあります。
大人になって当時のことを分析してみたら、自分にとっては跳び箱の中はお母さんのお腹にいる様な安心感があった場所だったという事がわかりました。
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そんな狭い空間が平気な私もMRIは「早く出たい」と思いました。
早く出たい気持ちを反らそうと他のことを考え始めることに。
考え付いたのは…
体への感謝。
家族への感謝。
周囲への感謝。
感謝です。
「ありがとう」がいっぱい溢れてきて、
ずっと心の中で感謝していました。
体があるから
色んな景色を見せてもらったり、
行きたいところへ行けたり、
美味しいものを美味しいと感じることができる。
喜怒哀楽、五感、それらをすべてを味わい尽くせるのは
体があるおかげなんですよね。
それに、生きていられるのは自分1人が頑張っているからではないんですよね。
ほんまに「ありがとう」なのです。
大切な事に気付かせてくれたMRI。
ある意味お母さんのおなかの中なのかも。
なんだか生まれ変わった気がしました。
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長い時間MRIをしていたせいか?
台から降りる時、ちょっとふらついてしまい、
イケメン技師に「大丈夫ですか?」と心配されました。
恥じらいながら、またちょっと小走りで夫のもとに戻りました。
MRIで生まれ変わったことや「感謝」が思い浮かんだことを夫に話すと、
「大坂なおみで言ってみて」と
ものまねを強要されました(笑)
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帰り道は梅田へ。
家族が、前から観たかった映画を待ち時間に予約しておいてくれたようです。
おかげでこの日は、不安な気持ちに押し戻されることは少なかったと思います。
映画鑑賞を終え、近くに綱敷天神さんがあったので、
「MRIをしたよ!」と報告しました。
どんな結果にせよ、今よりも体を良くするためのこと。
これから先を生きるためのこと。
受け入れたいと思います。
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