■エストロゲン子・子宮筋腫に悩まされて㊲ 2022.12.14 術後6日目[退院]
退院日の朝。
窓辺に移動しての食事は今日で最後。
毎日誰かが作ってくれた食事が運ばれてくるなんて機会はほとんどありませんから、嬉しいような寂しいような…複雑な気持ちでいただきました。
「病院食は美味しくない!」と聞くけれど、出汁や味噌・醤油を使って割としっかり味がついているので、とっても美味しくいただくことが出来ました。
この1週間の食事メニューの豊富さは料理の勉強にもなり、自宅でも作ってみたいです。
10時になり、いよいよ退院です。
病院には夫と義父が迎えに来てくれました。
コロナ禍で面会禁止でしたし、病棟内は思ったより声が響くので1週間電話無し。ほぼメッセージアプリで文字での会話でした。
久しぶりに合うと、ホッとして目頭が熱くなりました。
夫は「ちょっと過激なダイエットをしたな…。おつかれさん。5kgって…筋腫に食費返して欲しいと言いたいわ。」と優しく言いました。
外に1歩踏み出す。
もうもう、それは初めて見た景色の様に、見るもの全てが新鮮でキラキラして感動です。
よくドラマや映画で、刑務所から出てきた人が「シャバの空気はうまいな」と言うシーンがありますが、まさにその言葉がシックリくるような瞬間。
まだ完全治癒はしていないので、骨盤回りに負担がかかるようなことをしてはいけないのですが、部屋に閉じ込められた子犬が外の世界に憧れ、窓の外を毎日見つめる様に眺めていた公園をソロリソロリと2㎞程度歩いてみました。
お腹を切っているから背中は亀のように丸いし、大腿四頭筋や膝裏も伸びなくて、後ろからおじいちゃん、おばあちゃんにドンドン抜かされましたが、自分の足で歩けることがとても嬉しかったです。
入院する日は紅葉していた落葉樹も、昨日からの強風ですっかり上着を脱いで、冬の装いとなりました。
季節は前に進んでいます。
私も少しずつ前に進みましょう。
義父にカフェに連れて行っていただき、1週間我慢した大好きなコーヒーをやっと解禁。
豆の香りや口の中で変化する風味をたっぷり時間を掛けながら楽しみ味わいました。
自宅に戻り、溜まりにたまった洗濯や買い物は夫がしてくれ、すぐに落ち着きました。
お取引先に「戻りました」という報告を入れ、少しだけ社会に復帰したような気がしました。
お友達から回復セットが送られてきました。
本当に嬉しく、しっかり治癒につとめます。
ビタミン・ミネラルが豊富なモリンガ。
ドーパミン分泌に期待が持てる元気の源ムクナ豆。
飲む点滴の甘酒。
術後の体に嬉しいです。
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待つ長さ
過ぎ去る速さ
生きる今
この言葉は、手術前に某お寺の前で見つけたもの。
未来を待ち遠しく思っていたけれども、目の前に来ればあっという間に過ぎ去って行く…。
そんなことを教えてくれるような言葉です。
1歩1歩、今を大切に生きていきましょう!
これからはこれまで以上に体を労り、健康第一を意識して過ごしていきます。
助けてくださった担当医や手術に関わった医師、ナースのみなさん、ありがとうございました。
お取引先の方やお客様ありがとうございました。
家族やお友達、元気づけてくれてありがとう。
昨日よりも今日、今日よりも明日、明日よりも明後日。
回復に前進していきましょう。
「日々是好歩」
良い日も悪い日もどんな日も愛おしい日。
1歩1歩楽しんでいきましょう。
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