*令和四年(2022年はどんな1年でしたか?)
コロナ禍3年目の令和四年(2022年)。皆様はどんな1年でしたか。
過去に、四柱推命を学んだという事もありますが、毎年年末年始には「その年の振り返り」と「新しく迎える年の干支読み」と言うものを十数年続けています。個人的に干支を読むことは占いとは違い、
十二支や十干は、それぞれ字や組み合わせにより独自の意味を持っていて、歴史的であり経験的な暦の学問だと考えています。
令和四年(2022年)の干支読み「壬寅(じんいん/みずのえ・とら)」では、「活動を大きくしていくために信頼できる仲間に任せていく・手を取り合うこと」の大切さを読み解きました。
そして、「人を見る目や人選はとても大切。任せるべき人・信頼できる人にはしっかりと任せ、相互に協力しながら時務に当たることで発展させていきたいものです。」と宣言しました。それを参考に弊社は、委託契約をしてくださった信頼できる指導者の方にお仕事を任せることが増え、少しずつ仲間づくりをスタートした1年となりました。
また他に書いてたのは、「寒さや冬の中でも芽吹くものがあり、冬が厳しいほど、生命力が溢れるように芽吹くことを表します。冬が厳しくてめげそうになっても、〝必ず生まれる!大きく成長していくのだ!〟という事を頭に置きながら過ごそうと思います。」…まさに私にとっての令和四年は、本当に厳しい真冬。木枯らしが吹き荒れた1年でした。しかし振り返れば、良いことも悪いことも「日々是好日」の1年だったように思います。冬は、寒い・日照時間が少ない・暗くて最悪な1年だ…というイメージがありますが、クリスマスやお正月の様なイベントもあったりして、見方によっては楽しくも感じることができるんですよね。
例えば、今年は15年間運動指導をしてきた某スポーツクラブの閉館に伴い、沢山のお客様とお別れをした1年でした。
19年一緒だった愛車ともお別れしました。また、30年近く悩まされた子宮筋腫や、約53年お世話になった子宮や卵管も取り除くための開腹手術をすることを決断しチャレンジしました。結構な大手術で、今まで当たり前に様に動いていたからだが、術後は思うように動くことが出来ずとてもつらかったですが、終わってみれば令和四年のうちに重い荷物が降ろせて良かったと思っています。(関連記事→★★★)その一方で、これまでよりさらに体に目を向ける意識が芽生えた1年でした。新しい仕事のチャンスや新しい出会いもありました。資格試験にチャレンジし成長させていただく機会を多くいただきました。
冬の厳しさは必ず春に繋がっていく…春の開花に向け、目の前の課題や問題から逃げることなく勇気を持って取り組み、真正面から向き合っていこう!…と行動した1年でした。
*令和四年一月二日の書初めは「中」
令和四年の書初めの字は「中」という字を書きました。
「中」と言えば、上でもなく下でもない、なんとなく差しさわりの無い…とか両方の意見を取り入れて「中」…足して二で割って「中」とするなど、相対するものを結んだ真ん中を「中」と考えます。
しかし、それは「中」の一番幼稚な段階なのだそうです。
安岡正篤先生によると、本当の「中」というものは矛盾撞着(むじゅんどうちゃく)するものをアウフヘーベンしながら解決して高いところへ進める━━━━これを「中」というのだとか。まさに「中」の1年で、陰の出来事と陽の出来事の間を行ったり来たりしましたが、振り返れば少しずついい状態へ上昇しているような気がします。
*令和五年・2023年の干支「癸卯きぼう/みずのと・うさぎ」の意味
「癸(みずのと)」は水の弟(水の陰)であり十干の10番目。生命の循環でいえば最後に位置し、次の生命を育む準備が完了した状態を表しています。五行の「水」は、停滞・静寂・堅守…という冬の象徴。「癸」は水の陰で、控えめ・小さい等の意味となります。つまり控えめに冬が春に向けて少し動き出している状態です。「卯」は十二支の4番目。草木が地面をおおうようになった状態を表しています。まさに萌え出る春のイメージ。「卯」は「木の陰」に分類され「木」は成長・発育・誕生・春の象徴。つまり「卯」は、少しずつ成長していくことを意味しています。「癸(水の弟)」と「卯(木の陰)」のお互いの関係を見ますと、「水生木」。これは「相生」と呼ばれる組み合わせで、水がなければ期は枯れる、水は木を育てるという意味です。すなわち「癸」は「卯」に生かされるという関係になります。このように令和五年(2023年)の干支「癸卯」を読みますと
「寒気が緩み、萌芽を促す」。厳冬が去り少しずつ春の兆しが訪れたことが見えてきます。
今までの努力が少しずつ芽吹きはじめ、コツコツとチャレンジししていくことが次への季節に続く。そんな新しい年になるのでしょうか。ただし度を超すとダメで、木は水をやりすぎることで根腐れを起こすことがありますから、欲張らず無理せずに1歩1歩行動していくことが大切ですね。安岡先生の書物によりますと…〝(安岡正篤 『干支の活学』P18~抜粋)癸は揆であり、物事を「はかる」意である。故に揆度(きたく)とか、揆測とか、揆策などと用いる。然るに、測るには測る標準原則がなければならぬ。それでそういう「のり」、「みち」の意にもなる。(中略)癸は物事の筋道を立てることであり、その筋道が立たぬと、混乱になり、ご破算になる。これを「均(なら)す」という。日本では、政治がその道を失って自然に起こる騒動を「一揆」と称するが、うまくつけたものである。(中略)卯は兎ではなくて、冒(おかす)、陽気の衝動であり、「茂る」ことにもなり、兎よりも茆(かや)の方である。もっとも、陽気が発すれば、兎もとび出してこようが、それは民衆に普及する手段に採ったもので、原意にはない。卯は良い意味では繁栄・繁茂であるが、悪くすると紛糾し、動きがとれなくなることを表す。(安岡正篤 『干支の活学』より抜粋)〟
…とあります。
癸は揆で、元来「則」とか「道」という意味。
癸卯は、万事・正しく筋を立てて物事を考え処理していけば繁栄に向かいますが、これを誤ると紛糾しご破算・動乱する意を含んでいるとおっしゃっています。
壬寅で得た経験を次に進めるには、筋を立てて物事を考え処理していく必要がある1年です。
令和四年という1年があっての、令和五年の春の兆しです。突拍子なことはやめ、これまでのことをベースに成長させていく。筋道を立てて考え、自分の道を1歩1歩あゆみましょう。そんなことで、令和五年の書初めは「道」と言う字を書くことに決めました。
*気になること
安岡先生:干支の活学(P26~)にはこんな文章がありました。
干支「癸卯(きぼう)」は、癸は北を表し、卯は東を表すもので、つまり北から東をさしているわけです。
言いかえれば韓国問題、中共・ソ連およびアメリカ、この方面の関係が主題になる。ということを一方において意味しておるわけです…(略)
アメリカも同じこと。日本自身はっきりしなければ、おそらく日本を助けるようなことはありますまい。率直に言ってアメリカは、どうも日本はわかったようでわからない。
もっとはっきりしてもらいたい、というのがいつわらぬ感想であります。
これは、昭和三十八年の癸卯に向けて書かれた文章ですが、過去の書物とは思えない様な…まさに現在のことを示唆しているようにも見えます。
世界のことは勿論ですが、個人においても「私はよくわからない…」ではなく、自分の意見は自分の意見として持っておこうと思います。
*60年前、120年前、180年前
「時代の流れや、天変地異を読む時の基本は60年」60年前の癸卯は、東京オリンピックの1年前、高度成長に向けて動き出した年。その60年前は日露戦争の1年前となります。そのまた60年前は天保十四年で内外物情騒然の年でゆくゆくは明治維新にまで進んで行きました。
令和五年の癸卯は、未来の大切な出来事の前ぶれとなる1年かもしれないですね。
自分の脚で大阪から行った、碓氷アプトの道
【60年前にあったできごと】●テレビアニメ第1号『鉄腕アトム』放映開始。●北陸地方に豪雪(38年1月豪雪)●インドネシア、バリ島のアグン山の噴火活動始まる。世界的な気温低下。●不審船事案/山形県酒田市十里塚海岸沖約1kmにて、漁業者の通報により無灯火の不審船を発見。酒田海上保安部が追跡するも停船命令に応じず逃走。●名神高速道路の栗東~尼崎が開通(日本初の高速道路)。●国土地理院が2万5000分の1の地図を基本地図に決定。● 国鉄が自動列車停止装置(ATS)の使用開始。●信越本線碓氷峠区間のアプト式の旧線が廃止● アイスランド近海で海底火山が噴火、新島が出現。後にスルツェイ島と命名。●第30回衆議院議員総選挙投票。●ケネディ大統領暗殺事件。●第45特別国会召集(12月18日閉会)。● 第46国会召集(1964年6月26日閉会)。
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●まとめ
寒気が緩み、萌芽を促す新しい年。
(正確には立春からが新しい年)
厳冬が去り少しずつ春の兆しが訪れます。
個人的には、令和四年に重い荷物を断捨離したので、
令和五年は、自分の「道」をピョンピョン小さく跳ねるうさぎの様にのように軽やかに前進し、訪れたチャンスにチャレンジしていく1年にします。
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関わってくださった皆様、
お客様、企業様、家族、友人たち…
本当にありがとうございました。
健やかな良い年をお迎えください。
*☆*―――【令和四年・晦日の夜に 感 謝】―――*☆*