■体と向き合い、転倒予防。
メリークリスマス!
今朝は久しぶりに舞楽のお稽古でした。
月に60分を2回予約するのですが
ここのところ時間をまとめてでないとスケジューリングが出来なくて
今日はドカンと90分稽古してまいりました。
今、習っているのは「蘇利古(そりこ)」という舞です。
「蘇利古」は、人面を抽象化した「雑面(ぞうめん)」という
紙で出来たお面を顔につけて舞います。
アニメ・千と千尋の神隠しでは春日さまがつけていたお面。
鬼滅の刃では丹治郎のお父さんが踊っていた時に
つけていたお面と言えば想像がつきやすいでしょうか。
(※写真は会でいただいた西宮能楽堂公演のチラシより)

今日は雑面をつけて稽古させていただいたのですが
なんと!視界が限られていて、いつもの半分以下しか見えない。
足元はほとんど見えなくなりました。
先生曰く、
「体と向き合うんです。
人は目からの情報が大きいので、
体で感じましょう…」
…
なるほど!!
これは理にかなってる。
日々私たちが得ている情報は80%が目(視界)からの情報と言われています。
視界がクリアだと、目がすぐに空間や物体の位置関係を把握し、
脳に伝達、そして脳が無意識に姿勢を修正してくれるのでバランスがとりやすいんです。
開眼片足立ちは出来ても閉眼片足立ちすると
よろけてしまうのは目からの情報が閉ざされ
空間や物体の位置関係の把握も、姿勢の修正もできなくなるからです。
ですから、視界に頼らない状態で目をつむったり、
面をつけて視界が狭くなった状態で動くと…
身体の深い部分の機能を使う事になります。
今まで使われていなかった能力が研ぎ澄まされてくるはずなんです。
身体の深い部分とは、固有受容器という、
体の位置や、力のコントロールなどを感知するセンサーなど。
目に頼っていたぶん、普段あまり使われていなかった
身体の深い部分である固有受容器の能力が強化されるんですよね。
(※固有受容器:筋肉や腱、関節や耳の中にある平衡感覚を司る前庭器や半規管)
雑面をつけた稽古はフラフラでした。
ほんと!
いつも目ばかりに頼っていた。
頭から下で感じることが少ないのかも。
この機会に、体の深い部分を使って
固有受容器の能力を引き出したいと思います。
体と向き合いましょう…。
舞楽は転倒予防にもなりそうだな…。
舞楽の稽古から職場へと向かう途中。
電車の時間まで数分しかなかったけれど…
あ、水曜だ!しかも間に合うかも!!
と、行ってみたかったお店へ。


水曜しか空いていない、
しかも夏季はお休み。
「手作り焼き菓子Feu」さん。
急いでクッキーをゲットしました。
舞楽のお稽古の後に、先生にいただいて
1回食べて忘れられなかった味。
ホンマに美味しいんです。
無添加なので賞味期限が短期なんですが
この味をまた誰かと分かち合いたいです。
クッキーを味わうのも…体の深い部分と向き合うことなんだろうか(笑)
佳きクリスマスを。



