■【可逆性の原則】トレーニングを休むとはどうなるの?組織の修復期間はどれくらいかかるの?
今日は、膝の怪我の検診の日でした。
日常生活に支障が無いところまでの回復を「全治」と表現する事が多いですが、
私の全治にかかる時間は、昨日の記事でも書いたように1ヵ月以上です。
この3ヵ月、体質改善ために
筋肉の素材である「タンパク質」やそれを吸収させる「ミネラル」を積極的に摂取したこともあり、
お医者様もびっくりの回復速度で、
今日の検診で、最後となりました
全治1ヵ月という時間はもっと減りそうです。
わたしがトレーナーなので、自分で手当できるだろうという事で、最後。
しかし、まだ動かすことにOKが出たわけではなく、
「来週一週間は安静にした方がいいけどなぁ…」と言うとくよ(念押し)。。。とのことで、
今週金曜から復帰予定でしたが「ダメ出し」があり、
来週の6月4日月曜日から復帰させていただきます。(先生のいう事…聞かない)
レッスンは、今週いっぱいお休みしますので申し訳ございませんm(__)m。
日常生活でできていたことが出来ないと言うのは、
とっても寂しいですが「神様が休みなさい」と言っているのだと、
ここぞとばかりに読書をしたり、
栄養や運動生理学・解剖学・運動傷害について勉強したり…
いつもゆっくりできないことをさせて戴いています。
何かが出来ないという事は、他の何かが出来るという事なんですね。。。
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お料理も少しずつ出来るようになってきて、
改めてお料理するの楽しい!って思ったり、
料理するのが好きなんだなぁ~(これも、改めての気付きです。好きじゃなかったら、料理学校に5年も通わない…という事を思い出しました。社会人をしながら料理学校に通ったことがあります)
と再認識できたりと、
毎日、とってもありがたい気付きがいっぱいです。
(今日のリカバリーランチ)
(ロカボパスタ。糖質0麺で作りました)
(定番の常備菜も…)
(チャーシューまで作る。肉の選択ミスで失敗)
気付きとは…
今までと違った出来事に遭遇したり、
今まで見ていた方向と違う方向から見れる様になった時に「はっ」とさせられるもの。
怪我は嫌だけど、怪我しなかったら見えない事が沢山見えたので、
たまにはこう言うアクシデントも必要なんだなあ~と実感しています。
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さて。
自分の怪我と向き合ってる期間、怪我や傷害について考えてみました。
今日は、休んでいるとはどうなるの?
という事や、
一般的な成人の組織修復期間について記事にしてみたいと思います。
このBLOG記事にも何回も登場している言葉ですが、
動物学者のヴィルヘルム・ルーが提唱する「ルーの法則」というのがあります。
「筋肉は適度に使うと発達し、使わなければ衰え、過度に使えば障害を起こす」
というもの。
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今の私は、怪我でお休みしてますから
一番怖いのは「使わなければ衰える…」という言葉です。
しかし、私が運動に費やした時間と歴史はかなり長い…
20代のころから運動指導が職業ですのでかれこれ30年近く…
そして学生の頃を合わせると…もう計算できません(笑)
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トレーニングの原理・原則に「可逆性の原理」というのがあります。
【可逆性の原理】
トレーニングによって得た効果は、トレーニングを続けている間は継続されるが、やめると徐々に失われる。
10週間のトレーニングで得られた効果は約2週間休むと無くなってしまった。
トレーニングを5日中止したらエネルギー代謝に必要な筋肉内の酵素が低下したと言う報告もある。
しかし、トレーニング期間が長いほど、失われる速度は遅く、
トレーニング期間が短ければ早く失われる。
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まぁ、30年近くのトレーニングは
そんなに簡単に落ちない…という事に。
またマイペースで1からスタートするつもりで楽しんでみます。
●怪我の種類について
怪我には、大きく分けて2週類あります。
①突発性の事故によっておこる外傷
切り傷・擦り傷・刺し傷・裂傷・打撲・運動後遅発性筋肉痛・肉離れ・骨格筋断裂・捻挫・靱帯断裂・腱断裂・軟骨損傷・骨折・神経損傷 等…
②繰り返し使う事により起こる慢性的な障害
骨格筋炎・靭帯炎・腱炎・腱周囲炎・末梢神経炎・変形性関節炎・軟骨軟化症・疲労骨折・腰痛・膝痛 等…
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今回の私は完全なる①番の外傷です。
30年近く運動してきて、②の慢性的な障害を体験したことが無いのが自慢。
(やりすぎるほど動いてないっちゅ~話だけど)
②の場合は気を付けないと再発の可能性があり、運動量を減らしたり内容を見直す必要がありますが、
①の外傷であれば、完治すれば…またいつものように運動指導やトレーニングを再開・継続できそうです。
下記に組織別修復期間の表を作成してみました。
1990年のデータで、かなり古いし…医療や医学は発達しているので
怪我や外傷の修復期間も早くなっていると思うんですが、
市川宣恭先生の本「スポーツ指導者のためのスポーツ外傷・障害(1992出版)」という書籍のデータです。
成人の組織別修復期間の目安です。
部位 | 軽度~重度 | 修復期間 |
皮膚 | 1週間 | |
筋肉 | 軽度 | 2~3週間 |
筋肉 | 重度 | 2ヵ月 |
腱 | 2ヶ月 | |
靭帯 | 軽度 | 2ヵ月 |
靭帯 | 重度 | 6ヵ月 |
骨 | 2~6ヵ月 | |
神経 | 6ヵ月 |
今回の怪我は、当初筋肉の重度外傷と言われていましたが、
今は栄養と休養のリカバリーで怪我から5日後には中程度まで回復しています。
おそらく1ヵ月もすれば何にもなかったかのように…日々の生活やトレーニングに戻れそうな…。だったらいいな。
トレーニングの原理原則の1つ…「漸進性の原則」
トレーニング強度や頻度は段階的に増加させていく。
もう一度、基礎期まで戻って少しずつを徐々に階段を1つ1つ上がるように回復させたいと思います。
今は、動く部位(今回の怪我で弱いとわかった部分)もわかったので、弱い部分の強化と強すぎる部分のケアに力を入れていきます。
こうやって分析できる時間があるのもいいものです(という事に)
アクシデントをプラスに変える。
(今読んでいるプロトレイルランナー鏑木さんの書籍「究極の持久力」より)
という事で、6月4日から元気に始動します。お客様、待っててね。