■【2019年・己亥】干支の活学で1年の計を考える
一年の計は元旦にあり…と、ことわざもあるように、
毎年年始には、
新しい1年をどのように過ごすか計画をたてます。
2018年~2019年の年末年始は、お休みがほとんどなくて
ゆっくり書籍を開いている時間がなさそうなので、
ちょっと早い気もしましたが…
過去に起こった出来事や、干支から学べることを
前もって調べておこうと、
大切にしている叡智の書を開きはじめています。
(注意:占いではありません)
叡智の書とは
故・安岡正篤先生の「干支の活学」
年末年始にしか開きませんが、手放せない一冊です。
(ちなみに、安岡正篤先生は「平成」の元号の案を出した方です)
●干支とは:
干支の干は、幹
支は、枝のこと。
生命の発生から終末に至るまでの過程を
干は10段階、支は12段階にし、
組み合わせた60種類を「十干十二支」と言います。
ちょうど60年で一周を環るので、60歳は還暦と言います。
安岡先生は、私たちの生活はマンネリになりやすい、
肉体的にも精神的にも機能がマヒしてくるので、
日だと60日目、月だと60ヶ月(5年)、1年だと60年で振り返り反省し、
新しいものに進化していこう、
常に新鮮でいようとおっしゃっています。
なるほど。60は振り返りと進化の数字、肝に銘じます。
●60で一区切り:
今年2018年は戊戌で、60年に一度の組合せの干支。
今から60年前に起こった出来事を調べると、
当時皇太子だった明仁様と正田美智子様の婚約発表がありました。
翌年の己亥も60年に一度の組合せの干支で、ご成婚をされています。
婚約発表があった戊戌の60年後の2018年に、天皇陛下の退位を発表し、
ご成婚の60年後の己亥・2019年に退位される。
意図的かどうかわかりませんが、60年で振り返ることをされ、
これからの日本の進化の為に、次の世代にバトンをお渡しになるのでしょう。
●さいごの締めくくり:
来年の己亥も、60年に1回。
「己」は紀を省略したもので、紊れた糸すじを通すこと、即ち前年の戊の繁茂によるごたごたを解消して、筋を通すことを意味します。
亥は「説文」によれば、亠即ち上と、その下に二人と孕むを表す文字で、「核なり、百物を収蔵す」。(中略)いずれにしても、この文字は、「何事かを生もうとしておる」「いろいろのエネルギー・問題をはらんでおる」ということを意味しておる。起爆性を含んでおるわけです。
(安岡正篤 『干支の活学』より抜粋)
次に私が同じ干支を迎える時は
この世に肉体がないんだなぁ…。
そして、今年の様な流れの1年は、もうやってきません。
とっても感慨深い1年で、だからこそ行動した1年でした。
来年の己亥。
アタマについている己。絡まったものを正す、糸筋を通す。
過去の過ちも解消して筋を通して、2020年へ…
動物干支では亥。
最後の動物の亥ですから、
大事な締めくくりの1年になります。
(亥は落ちた種子が土に埋まり、子で種子が発芽する。つまり亥は次世代に命を繋ぐ年という意味。また爆発的なエネルギー・起爆性を含む意味)
色んな後始末と、次に繋ぐ工夫が必要かと…
じっくり時間をかけて1年の計を考えてみたいと思います。
●君が代:
話は少しそれますが、
前に実弟が、竹田恒泰先生の研究会に参加して、
君が代の意味を知った…とSNSで投稿していました。
正直私は、
我が国の国歌なのに興味がなく、
学校でも意味も解らずに歌っていましたし、
暗い歌だなと感じていました。
数年前には、国歌斉唱について色々議論されていたし、
君が代=戦争の歌…みたいな感じがして賛否両論。
なんとなく触れない方がいいのかな…とも思いますが、
弟の投稿で興味を持ち、調べてみる…そして今までの思いが一転しました。
君が代は
(あなたの命が)
千代に八千代に
(永く永く)
さざれ石の巌となりて
(小さな石が長い年月をかけて大きな石となり)
苔のむすまで
(その石に苔がつくまで)
なんと美しい祈りの歌。
意味を知ったら、急に歌いたくなったし…
今まで、日本の平成(国の内外、天地とも平和が達成される)を祈っていてくれて
天皇陛下、ありがとう。
そしてお疲れ様…と思った年末です。
私も、最後の締めくくりの1年。
命を大切に。
うちのスタジオも来年でまる5年経ち、
6年目を迎えるので、ある意味節目。
来年をどう生きるか、しっかり考えよう。
※写真は、朝のトレーニングにて。
綺麗な苔を見つけて思わず君が代を思い出しました。