■走る旅:中山道 [8]愛知川宿~高宮宿~JR南彦根駅 #ランニング
京都三条大橋から、お江戸日本橋まで。
東海道&中山道69次。
江戸時代の人は、江戸から京都までの135里34町余(約540km)㎞を歩いていたそうです。
出張や用事に合わせるので、
順番通りにはいきませんが、
西から東へ。自分の脚で一本の道をつなげてみよう。
今回は、守山宿から高宮宿を目指しておおよそ40㎞の旅。
守山駅→守山宿~からスタートし、
愛知川宿までやってきました。
ここから高宮宿めざして出発です。
対して中山道は、東の山中を通過するので「中山道」
東海道とともに日本の二大幹線道で、中山道は近世以前から「東山道」と呼ばれ
西国と東国を結ぶ主要道でした。
▼中山道:
江戸・日本橋~東海道・草津宿の67継立(67次)
草津宿と大津宿を含めて69次という場合もある。
このログ上では、69次135里24丁8間(約540km)で表記します。
武佐宿~愛知川宿からの続きです。
いよいよ近江商人発祥の宿場町。
伊藤忠兵衛さんの在宅がある地です。
※伊藤忠兵衛は15歳で繊維卸業で身を起こし、のちに大阪で呉服屋の丸紅と神戸に貿易を行う伊藤忠商事を設立。
日本を代表する商社を作った方です。
近江商人とは、近江国(滋賀県)に本宅(本店・本家)を置き、
他国へ行商して歩いた商人の総称で、
近江商人の経営哲学にもなっている「三方よし」はとても有名。
~商売において売り手と買い手が満足するのは当然のこと、社会に貢献できてこそよい商売といえる…という考え方~
江戸時代、橋を渡るにはお金が必要でしたが、
近江商人が資金を出し無賃橋をかけ、
沢山の商人や旅人が利用しました。
商売人が渡る人のことを思い「人の流れを作った」ことに、
とても共感したルートです。
●愛知川宿からスタート
さぁスタートです!
飛び出し坊やは中日ドラゴンズ風。
●千住寺前
この辺りは江州音頭発祥の地とか。
江州音頭とは、江戸末期に関東で流行した踊りで、
近江商人によって全国に伝えられ、
大阪で河内音頭が誕生したそう。
江州音頭は千樹寺の法要で踊られたそうで
昔はお経に音程をつけて踊ったのが江州音頭の始まりです。
千樹寺の法要から、ほかに絵日傘踊りと扇踊りが誕生したようです。
絵日傘踊りといえば、幼少期に日本舞踊をやっていて絵日傘をクルクル回して
ワッショイしながら踊った記憶があります。
踊りは母に教えてもらいました。
飛び出しガールは、アニメ「けいおん!」バージョン。
●玉屋
高野瀬東交差点の少し先にも、けいおん!飛び出しガール。
玉屋という中華そば屋さん。
お出汁の匂いがたまらなくて、ここで走るのを終わりたくなりました。
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出汁の匂いに夢中になっていて…
玉屋の前が伊藤忠兵衛記念館だったのに、
見落としてしまいました(笑)
石畑一里塚は、愛知川宿と高宮宿の間の宿でした。
茶屋が置かれていたとか。
●豊郷小学校
アニメけいおん!のモデルになった校舎。
けいおん!好きにとっては聖地です。→私は見たことありませんが…
昭和12年に建てられたとか。
伊藤忠兵衛商店の専務が私財をなげうちつくったそう。
ウィリアム・メレル・ヴォーリズの設計。
※ウィリアム・メレル・ヴォーリズは、歴史的建築物をたくさん設計しましたが
関西では関西学院大学も。
●葛籠松並木道
出町からは葛籠松並木道。
葛籠は、『つづら』と読みます。
ケヤキと松の並木道が日影になって気持ちいい。
東海道や中山道など、街道にはところどころ並木道があります。
旅人の道中を快適にするよう日差しや冷風を遮るために
各地につくられたよう。
●おいでやす彦根市碑
麻の原料を背負った女性。
すげがさの旅人。
近江商人。
並んでますね。
高宮宿あたりは、高宮布の機織りが栄えて、
とてもたくさんの人が宿場を利用したそうです。
●むちんばし
犬上川にかかる、むちんばし。
〝むちんばし はし 銭いらず〟
無料で渡れます。
近江商人が布の売買で財をなし、かけた橋。
犬上川の無賃橋を渡れば高宮宿。
宿場は目の前、歩き疲れた旅人や大名が、
お金を払わずにさっさと宿に向かえることを考えると、
むちん橋は社会貢献ですね。
近江商人の作った橋は、三方よし!
●むちん地蔵
橋を渡ったところに、むちん地蔵。
昭和後期になって架橋時に埋めた地蔵が発掘されたとか。
新しい祠で、橋を見守ってくれています。
古き良き街並み。
●第64次・高宮宿
到着。
周りには脇陣もあり、立派です。
高宮宿の宿内家数は835軒、うち本陣1軒、脇本陣2軒、旅籠23軒で
宿内人口は3,560人。
多賀神社の宿場としてもにぎわったそう。
●多賀大社一の鳥居
高さ11mと大きい。
〝伊勢へ七度、熊野に三度、お多賀さんには月参り…〟
多くの人が高宮宿に訪れていたんでしょうね。
多賀大社へも足を運びたいけれど、
お多賀さんまではこの奥の参道を片道約4㎞。
往復したら8㎞…。
この時点で38㎞走っていますから、無理ですね。
多賀大社は、伊邪那岐命(イザナギ)と伊邪那美命(イザナミ)がいらっしゃいます。
またお参りに来ようと思います。
●座・楽庵
喫茶&ギャラリー。大学生さんが運営しているそうです。
●高宮神社
南彦根駅に向かうときの最後の神社。
高宮神社で旅のお礼を…。
木花之佐久夜毘賣命(このはなのさくやびめ)がいらっしゃいました。
またいろんなことガンバって、ゆとりができたら走らせていただこう。
感謝。